勝納川に泳ぐ! 小樽聾学校の思い出の鯉のぼり


rougakkoukoinobori.jpg 春の風物誌と親しまれている勝納川に泳ぐ鯉のぼりと大漁旗の計300枚が、今年も4月13日(日)に、市内若松2丁目会(伊藤政一会長)のメンバーが設置し、多くの見物客を楽しませている。
 その中に、今年3月末に生徒の減少に伴い、創立107年で幕を閉じた北海道小樽聾学校(入船4)寄贈の鯉のぼり3匹が、同川の遊歩道に設置した竿に吊るされ、ゆうゆうと泳いでいる。
 当時同校で勤務していた職員は、「寄宿舎行事で鯉のぼりを使っていたが、閉校するため行き先を考えたところ、同校の校歌の中に、勝納川に触れた歌詞があり、毎年、勝納川に泳ぐ鯉のぼりのことを思い出した。市に連絡して同町内会を紹介してもらい、3月24日の修了式に、町内会の方に取りに来てもらった。思い出を残そうと、職員や在校生の幼児・児童・生徒7名がメッセージを鯉のぼりに書いた」と経緯を説明した。
rougakkoukoinobori1.jpg 大判の3匹の鯉のぼりには、油性マジックで「ありがとう」「元気でいてね」「ニコニコ笑顔でいこう」「また、会おうね」などと名前入りで書かれている。
 それを知った伊藤会長らは、他の鯉のぼりとは別に、ラポール南小樽前の勝納川遊歩道脇に、竿を立て、寄贈の鯉のぼりを設置。
 生徒の思い出が詰まった3匹の鯉のぼりは、風に吹かれてゆうゆうと川の上空を舞っている。
 伊藤会長は、「寄せ書きを見て、温かい気持ちが伝わってきた。聾学校さんのメッセージを含めて、鯉のぼりを楽しんでもらいたい」と話した。
 北海道小樽聾学校HP
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