新観光船"あおばと" 小樽港内で試乗会

 小樽観光振興公社(山田厚代表取締役)では、今シーズンから就航する観光船「あおばと」の試乗会を開催した。4月20日(日)11:00に、小樽港第3号埠頭18番バースから出港し、小樽港内を約40分かけて試走。関係者70名が試乗し、新観光船の乗り心地を体感した。
 船齢37年の老朽化した祝津号とオタモイ号に替わり、新観光船「あおばと」が完成し、初お披露目となった。
shipaobato1.jpg 1986(昭和61)年に小樽市の鳥に指定されている「あおばと」を船名にし、船体は同鳥をイメージしたデザインが施されている。
 2013(平成25)年5月に、ニュージャパンマリン株式会社(三重県伊勢市)と契約し、建造費約1億268万円(税込)をかけた。2014(平成26)年4月10日に伊勢市を出港し、小樽港マリーナに14日に到着した。
 新観光船「あおばと」は、総トン数19トン・全長19m・最大幅4.5m・最大搭載人員88名(乗員2名を含む)・最大速力約18ノット(時速30km)。バリアフリー対応で、電動油圧昇降装置、車椅子対応型のトイレを設置。
shipaobato2.jpg 従来の観光船より、全長が2.3m長く、横幅も1m広くなり、横揺れが少なく、安定した走行が可能となった。速力も増し、祝津・オタモイ周遊コースに2時間かかっていたところ、1時間30分と30分も短縮した。
 船内には60名ほどが座れ、エアコンがついている。窓にはストッパーが付き、子どもにも安全。42型テレビを設置し、コースの説明や祝津などの見所・小樽の歴史などを動画で上映する予定。救命胴衣88着・子ども用30着を搭載している。
 山田代表取締役は、「小樽の新観光船を周知し、観光客誘致に努めたい。30年動ける船を作り、やる気を見せ再出発となった」と話した。同日12:00から、オーセントホテル小樽で竣工祝賀会が開かれた。
 4月26日(土)11:30から、観光船待合所で、平成26年度小樽観光船安全祈願祭を行ない、 12:00から新観光船「あおばと」営業運航出港セレモニー、13:00から営業運航初出港。
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