中松義治小樽市長は、3月24日(月)11:00から、市役所(花園2)市長応接室で、今年度最後の定例記者会見を開いた。
「第1回定例会も無事に終わり、平成25年度の事業については、先月の記者会見で話したが、今回議会の承認を得て、重点施策を中心にしっかりと進めていきたい。また、4月1日から色々な新しい事業が始まり、小樽市の自治基本条例が始まり、産み育てやすい環境の中で取り組んできた奥沢保育所も新しくなり、産休明け保育や延長保育へ取り組みたい。銭函保育所も来年の施行を目指して今年から建設に取り掛かり、市民の要望の中でできるものに対しては取り組んでいきたい」と述べた。
質疑応答では、来月4月下旬に、高橋はるみ北海道知事と一緒に、韓国済州島(チェジュトウ)のカジノを視察するが、市長就任後初めてのカジノ視察となったその狙いについて質問があり、市長は「韓国には17ヶ所のカジノがあり、何ヶ所か訪問し良い点と悪い点を見て、良い点とは、観光・地域振興など経済面でプラスになることで、悪い点としては、今までのカジノ視察であまり感じたことがないが、治安・依存性などの面を含めて見てきたい」と答えた。
視察を予定しているカジノ施設の『江原(カンウォン)ランド』について、「色々な問題を含んでいると聞いているが、韓国の17ヶ所の中で、唯一、韓国の人が行くことのできるカジノと聞いている。きちんと視察したい。以前、韓国の2ヶ所のカジノへ行っているが、言われているようなマイナス面を感じたことがない。IR推進法案(カジノを含む統合型リゾート)がどうなるか分からない。今回は、小樽のPRではなく視察であり、推進法ができた際には、小樽へなんとしても誘致をしていきたい気持ちはある」と答えた。
また、市民へは「帰国してから考えたいが、韓国の視察とは離して、日本でのIR法についての説明をしっかりとしてから議論していきたい」と話した。
除雪費の2度の上積みについて、「昨年は、雪が多く気温が低くかった。2億7,000万円の補正を組み、除雪の財政措置は15億7,000万円となった。大変厳しい財政の中であるが、命に係る除雪のために最高額となる財政措置をした」と答えた。
一時は存続の危機となったおたる屋台村レンガ横丁(稲穂1)は、4月から新運営会社となり、10周年を迎えることについて期待するのは、「あのゾーンは、地元だけではなく、観光客も随分足を運んでもらっている。継続できることとなり、市民や多くの観光客が訪れるレンガ横丁となればありがたい。私も一助として努力していきたい」と答えた。
サンモール一番街については、「公約のひとつでもあり、早く活気付けるよう取り組んできた。解体場所を見ると、いよいよ新たな鼓動が生まれると感慨深いものがあった。付近全体の活気に繋がるよう期待している」と答えた。
次回の定例記者会見は、4月21日(月 )11:00を予定。