3月3日の耳の日にちなみ、小樽市身体障害者福祉センター(稲穂4)では、3月2日(日)13:00から、「2014『耳の日』記念市民のつどい」が開かれ、市民や関係者ら70名が参加した。
主催は、小樽ろうあ協会・小樽手話の会・北海道手話通訳問題研究会後志支部小樽班の代表で作る「耳の日」記念市民のつどい実行委員会(米谷正実行委員長)。
毎年、3月3日前後の日曜日に開催し、多くの市民に聴覚障害者の現状や手話について、理解を深めてもらおうと開催している。
同センター1階では、会員達が持ち寄った不用品や手作り品などのフリーマーケットやおにぎり・サンドイッチ、飲み物や手話に関する書籍等を販売。
2階体育室では、小樽ろうあ協会や小樽手話の会などの活動内容を展示。正面スクリーンでは、30年前の耳の日に開催された事業の内容、ろうあ者の現状や就職活動の様子、職場での体験談を再現したビデオを上映した。
その後、米谷実行委員長が、「耳の日に相応しい良い天気となり多くの人々が集まった。ビデオを見て、私の若い頃と同じと感じたが、手話はろうあ者の言語であり、これからは、健常者の社会でも、手話でいつでも会話ができるような社会に変わる。3年前の大震災の中で、ろうあ者の苦しみをろうあ者が制作したドキュメンタリー映画を上映する。ゆっくりと鑑賞し、皆さんと交流を深めてもらいたい」と挨拶した。
手話の会メンバー9名とろうあ者3名の計12名で手話コーラスを披露。「しあわせ運べるように」と「ふるさと」の2曲を手話を交えて歌った。来場者も一緒に手話で歌い、会場は大きな拍手に包まれた。
引き続き、「架け橋 きこえなかった3.11」が上映された。映像作家・今村彩子氏制作の、東日本大震災でろうあ者を取材したドキュメンタリー映画で、2年4ヶ月をまとめている。
現在、小樽手話の会では会員募集中で、同センターで、夜の部を毎週火曜日18:30〜20:30と昼の部を毎週水曜日13:00〜15:00、銭函市民センターで、毎週水曜日18:30〜20:30に勉強会を行っている。手話を通じて、ろうあ者・手話通訳者に関する諸問題に取り組み、ろうあ者の福祉向上を目指している。問合せ:0134-29-3724 小樽ろうあ協会事務局
◎架け橋 きこえなかった3.11 公式サイト
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