ペンギンの冬のお散歩始まる!おたる水族館

 通年営業3シーズン目となるおたる水族館(祝津3・小田誠館長)では、12月10日(火)から冬期営業が始まった。
 あいにくの雨模様となった同館イルカスタジアム横の野外広場特設コースでは、1日2回開催する「ペンギンの冬のお散歩」が、11:35に1回目がスタートした。
aqua-wenter1.jpg 冷たい雨が降り、真っ白に積もった雪は溶け、会場はドロドロ状態となったが、ペンギンのお散歩を見ようと多くの観客が詰め掛け、見守った。
 ジェンツーペンギン7羽が登場。飼育員に誘導され、愛らしく歩く姿を、多くの観客がカメラに収めていた。
 従来と違い、ペンギン達は、会場のコースを2周し、より歩く時間を長く、撮影のチャンスを増やした。会場では、飼育員による解説もあり、ペンギンの生態を知る機会となった。
 同館1階、通常営業でウミガメに使用した水槽では、昨年保護されたゴマフアザラシ2頭を展示し、12:00と13:40の2回、給餌解説を行う。希望者は給餌体験ができる。

 愛嬌を振りまくゴマフアザラシの「しげのぶ」は、今年4月25日に石狩市浜益地区で保護された。「ゆうじろう」は、今年、石原裕次郎記念館付近で保護した。どちらもオス。プール内を悠々と泳ぎ、来場者から魚をもらい、元気にほおばっていた。飼育員が、ゴマフアザラシの生態をパネルを使って解説した。
aqua-wenter2.jpg その後、モモイロペリカン2羽が、12:15にパノラマ水槽前をスタート。1階観覧通路を飼育員と一緒に歩いた。
 その他、クリスマスバージョンの同館キャラクター「ペンタ」やメッセージツリーを展示。パノラマ水槽前には、赤と白の縞模様の「レッドビーシュリンプ」と「カーディナルテトラ」や「ネオンテトラ」を水槽に入れ展示。ツリー型のウィローモス(コケ)という植物を入れ、クリスマスムードを高める演出をしている。
 その横には、「冬の命の輝き」として、鮭の卵やハタハタの卵「ブリッコ」とホテイウオも展示。群来の時期には鰊の卵やホテイウオ(ゴッゴ)の「コッコ(卵)」も入手次第展示を予定している。
 2歳の男の子を連れた家族は「富良野からペンギンとイルカを見に水族館へ来た。ペンギンの散歩を見て、子どもが喜んでいた」と話していた。
 おたる水族館HP