小樽の歴史と風土の調和した都市景観を創り出す建築物などを表彰する「第20回小樽市都市景観賞」を決定する景観審議会(飯田勝幸会長)が、11月29日(金)14:30から、市役所(花園2)消防庁舎6階講堂で開催された。選考委員7名を含む11名が出席し、都市景観賞2件と都市景観奨励賞3件を発表した。
都市景観賞とは、都市環境の向上とまちづくりへの市民へ関心を高めるために、昭和63年に設け、小樽の歴史と風土に調和した都市景観を創り出している建築物など、これまでに、都市景観賞62件、都市景観奨励賞12件を表彰している。
今回は、応募者24名から31件の応募があり、10月21日(月)、市役所別館第3委員会室で、選考委員6名の出席による選考委員会が開かれた。候補物件数21件を現地視察したり、資料を検討し選考した。
都市景観賞 | |
その結果、都市景観賞には、彩り豊かな花を植栽し環境整備を図り、魅力的な空間を様々な形で演出した「カトリック教会と小樽フラワーマスター連絡協議会の連携による環境の整備」と、有志による清掃活動が共感を得て広がり、毎週末の早朝に1年を通して行われ、環境保全やイメージアップに繋がる「小樽運河クリーンプロジェクト」の2件。
都市景観奨励賞 |
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都市景観奨励賞には、当時の佇まいをできる限り損なわないように、日頃から適切に維持管理を行う「罐友倶楽部」。平成19年から宿屋と喫茶店を営業し、配色の工夫や周囲の色紙に配慮したアクセントを加え、まちなみに調和した景観を創る「おたる北運河かもめや」。平成23年から2年がかりで建物と看板を修復、歴史的まちなみの再生に貢献した「株式会社丸市後藤商店の看板の修復」の3件に決定した。
矢島建選考委員長は「今年は、21件と応募が多かった。歴史的建造物が醸し出す景観を長く支え補うことが際立っている。景観賞には、小樽を象徴し目印となり、ずっと使われ、動態保存し、地域の景観を醸し出している。フラワーマスターの協力により緑を考慮し良い景観を育てている。小樽らしい運河を保存回帰し、景観賞に相応しいものを選んだ」と講評を述べた。
引き続き、15:30から市長室で、景観審議会の飯田会長と矢島選考委員長から中松市長へ選考結果を報告した。市長は「景観を守り表彰に値する。行政も景観を守るよう、保つよう努力したい」と話した。
◎小樽市都市景観賞
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