個性を活かした6名の作品展 "百寿満卓光信展"始まる


 会員6名の名前から1文字をとって名づけた「百寿満卓光信展」が、11月27日(水)10:00から、市立小樽美術館(色内1)1階市民キャラリーで始まった。油彩・水彩・アクリル・クレパス・コラージュなど44点を展示。今年で17回目を迎えた。
hyakujuart.jpg 郵便局のギャラリーでの絵画展が発端となり、絵を通じて、それぞれの職業を持つ6人が会を結成し18年目となる。現在、市内在住の50〜70歳代の6名が会員。
 同会は定期的な例会はなく、個々が日頃、製作に励んだ作品を持ち寄り、年に1度の集大成を発表する場となり、ほとんどが新作。少しずつ社会の変化を取り入れ、作品にも変化が見られ、誰に染まることもなく、自分の個性を活かした作品を展示している。
 帯を使ったタペストリーが定番の近藤満子さんは、8枚のタペストリーに、イヤリングやコースター、造花で帯締めを飾り、それぞれの季節感を出している。来年の干支の馬のタペストリーは、近藤さんの帯から作ったもので、愛犬の髪飾りがアクセントになっている。
 市展委員を務める岩下寿男さんは、昨年同様、会場中央にひと際目立つ100号サイズの油彩で描かれた「遠い日の風景・未知への旅」を展示。岩下さんは、青と港をテーマに幻想的な世界を描き続け、絵のどこかに飛行船や月が描かれ、岩下さん独特の世界が広がる。
 大渡卓さんは、アクリル絵具を使っ絵画4点を出展。中でも「祈り」は、12回も描いた苦心の作品。絵の中の女性の強い祈りの表情が現れている。大渡さんは、「それぞれが個性的で、絵に対して干渉しない」と話した。

 岩下さんは、「会員同志がお互いに作品を認め鑑賞している。この機会に会場へ来て、それぞれが何を表現したいかを感じ取ってもらいたい。」と話した。
 第17回百寿満卓光信展 11月27日(水)〜12月1日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階市民ギャラリー 入場無料