第38回技芸講師研究会チャリティーバザー


1121charitybazaar1.jpg 小樽技芸講師研究会が主催するチャリティーバザーが、今年も、雪が散らつくこの季節に開催され、38回目となった。11月21日(木)から26日(火)の10:00から20:00まで、長崎屋小樽店(稲穂2)2階公共プラザで開かれ、様々なジャンルの手作り作品が並び賑わっていた。
 今回は、同会所属9名のベテラン講師が出展。各講師開催の教室で学ぶ生徒達の丹精込めて作った作品含めて約5,000点が展示販売され、毎年楽しみしているリピーターも多い。
 毎年、期間中の売上金の一部を、小樽市社会福祉事業資金基金へ寄付をすることもこの事業の大切な役目となり、永年に渡り継続し、総額では300円万を超えているという。
 今年新たな作品として、畳の縁(へり)を利用したバッグや、着物生地をリメイクしたもの、今回新入会した手作りの帽子も販売した。クロッシュという代表的な帽子やアレンジしたものなど、おしゃれな帽子が並んでいる。夏は麻や木綿の生地で作り、裏地はメッシュ素材で、冬は、保温性の高いウール素材を使っている。着物や着物のコートからリメイクした帽子や大島紬のリメイクなど年配の人に人気だという。
1121charitybazaar2.jpg 他には、季節に合わせて、手編みのセーターやベスト、靴下、和紙工芸、レザークラフト、リースなどが並び、来場者は、講師に作り方などを質問しながら買い求めていた。
 同会中村澪子副会長は、クリスマスリースやキャンドル立て、正月飾りをすべて新作で出展。花器をデコパージュし造花をアレンジメントした作品など、会場を華やかにしていた。デコパージュとは、紙ナプキンを器に張り、特殊な液を塗り仕上げたもの。日本フラワーデザイナー協会名誉本部講師の実力ある作品に来場者は見入っていた。
 中村副会長は「アイディアが自然と浮かぶ限り続けたい。すべて新作なので楽しんでもらいたい」と話した。
 籐工芸家の渋谷昭子さんは、同会副会長も務める。この会に参加して35年。今回は、籐を素材に、ストラップ、アクセサリーや籠などを販売。ほとんどが生徒の作品。小樽四ツ葉学園で利用者を指導し、利用者が丁寧に作った籠などを販売している。
 渋谷副会長は「沢山のジャンルの手作り作品を見て楽しんでもらいたい。この即売会で、作品を見て刺激になり、習いたいと思う人がいるかもしれない。会員同士も仲良しで、生徒さん達は、この日の出展を目的に頑張っている。多くの人に見てもらうと励みにもなる」と話した。
 手芸教室の講師・中村京子さんは、80歳とは思えないはつらつさ。現在も自宅で週1回教室を開いている。布で作る小物や着物生地を活かしてリメイクし、袋や飾り物を販売している。中村さんは「よく続けられたと思う。若さを保つために頑張っている」と話した。
 クラフトワーク・レザークラフト教室の講師山田育子さんは、新作バッグを発表し、予約を受け付けていた。
 来場者は、直接、製造者から作り方を聞くことができ、興味を示していた。
 第38回小樽技芸講師研究会チャリティーバザー
 11月21日(木)〜26日(火 )10:00〜20:00(最終日〜16:00)
 長崎屋小樽店(稲穂2)2階公共プラザ