おたるしゃこ祭!しゃこ料理に舌鼓

 「第6回おたるしゃこ祭~シーフードマーケット~」が、11月16日(土)・17日(日)の2日間、小樽第3号ふ頭多目的広場(港町5・小樽合同庁舎向)を会場に開かれ、初日の16日(土)は、10:00の開始時間より早く、大勢の人が集まり、新鮮なしゃこに舌鼓を打った。
syakomatsuri2.jpg 今年で6回目となる同祭では、他では見られない大きさと味の良い小樽しゃこをアピールし、「秋しゃこ」の知名度アップとブランド化を目指し、小樽の地域経済を活性化させようと開催している。小樽産のしゃこ3万匹を用意し、ホタテやアワビなどの海産物も販売した。
 成田正夫実行委員長は、「しゃこ漁が大漁で、ゆでしゃこ、しゃこ汁は本当に旨いと思う。海から上げたばかりのホタテとアワビを焼いている。味わってもらいたい」と開会の挨拶をした。
syakomatsuri1.jpg 開会と同時に始まったしゃこ汁200杯無料には、長蛇の列ができ、開始から20分ほどで終了する人気。ゆでしゃこにも列ができ、並んで買い求めていた。
 初日は好天に恵まれ、11月にしては気温も高めに推移し、会場のベンチに腰を下ろし、しゃこを味わう客で賑わった。
 会場入り口には、東海大学海洋生物学科3・4年生9名(2日間)により、しゃこ30匹を水槽に入れ、生きているしゃこを展示。小樽のしゃこと世界のしゃこを比較したパネルを展示し、生態など質問に答えていた。同大・中尾兼也君は「初めての参加で、うまくいかない所もあったが、生きたしゃこを展示し、多くの人に見てもらいたい」と話した。
 会場には22店舗が出店し、しゃこを使ったオリジナルメニューを提供。初出店の小樽海産では、海鮮屋台を出店し、しゃこ1匹をトッピングしたチャンチャン焼きを500円で提供。200食を用意した。

 また、総合卸業のK&Kシュレン国分株式会社も初出店。自宅での酒の肴用にと、ホタテやアサリなどの缶詰10品を400〜600円で販売。中国産のしゃこを使いオリーブオイルのにんにく風味に味付けしたものやムール貝の白ワイン蒸風、銀杏、オイルサーデンなど、缶詰の定番の味とちょっと違った味付けに挑戦した缶詰。同社営業・商品企画部の高橋典裕部長は、「直接消費者と会い、商品をPRし意見を聞きたい。小樽のしゃこに注目しご当地の缶詰を作りたいと参加した」と話した。2日間で500個を用意し、温めて食べたり、ひと手間かけて食べる方法も紹介していた。
 小樽商業高校では小樽観光船待合所(港町4)を会場に出店。アンケートに答え、特典付きのカンバッチをもらう人や人気のしゃこせんべいに列を作り賑わいをみせた。3台の焼き台はフル稼動し、1台に5枚ずつ6分間で焼き上がる。飛ぶように売れ、高校生らは対応に追われていた。

 札幌在住の70代の夫婦は「初めてしゃこ祭に来てみた。ゆでたしゃこやしゃこ汁を食べ美味しかった。寿司屋で、もそもそしたしゃこを食べたことがあったが、ここではとても美味しくてびっくりした」と満足した様子だった。
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