祝津でシャコを堪能! 第4回週末食育番屋

 おたる祝津たなげ会では、祝津名産のシャコをテーマに、11月10日(日)10:00から14:00まで茨木家中出張番屋(祝津3)で開催した。
 札幌、江別、恵庭などから12家族と地元祝津の子ども達5名を招待し交流。小樽商科大学マジプロ「祝津プロモーション」のメンバー3名と、たなげ会や祝津の浜の母さん他6名がスタッフとなった。
tanage-syako1.jpg 同会は、食育をテーマに9月7日(土)に第1回目を開催。祝津ならではの海産物に触れ、食育を通じて、市内外へ祝津を知ってもらおうと企画。毎回、様々な取組みが参加者から高い評価を受けている。
 今回は、10月中旬に解禁となった「シャコ」にスポットを当て、シャコの生態や、シャコ漁、シャコの捌き方などを学び、シャコを味わうプログラム。あいにくの強風と雨のため、シャコ漁の見学は中止となったが、番屋内に水槽を設置し、シャコの様子をじっくりと観察できた。
 はじめに、同会・渡部満事務局長が、手作りのシャコ紙芝居を披露し、参加者は、シャコの生態を学んだ。その後、シャコの絵を描きながら、じっくりと観察した。
tanage-syako2.jpg 番屋内に設けた生けすの中のシャコをすくい、シャコのオスとメスの違いや足・目などを観察した。各テーブルにコンロが用意され、鍋に祝津の海水を沸かし、シャコを目の前で茹でた。茹でている間に、浜の母さんから、シャコの殻のはずし方を学んだ。参加した母親達が、教わった通りにハサミを使って殻をはずし、次に子ども達へ殻のはずし方を伝授し、次々と捌かれたシャコが皿に並んだ。
 その後、祝津で60年以上漁師をしている土門睦夫さんから、シャコ漁についての話を聞いた。「シャコは、ガサエビと呼び、海底の泥の中に穴を掘って生息。小樽の泥はシャコに適している。海が荒れ泥の穴が壊れ、水面にシャコが出て来るため、時化に獲れる。天敵はタコ。春と秋に卵を持つ」と話した。
tanage-syako3.jpg その後、子どもの頃から食べている方法で、ハサミを使わない捌き方を実演し、シャコのメスを参加者全員にプレゼント。各テーブルを回り、シャコの剥き方やシャコについての質問に答えていた。また、「今年は豊漁、1度の漁で3,000匹獲れた」と話していた。
 いよいよ、シャコを味わう時間となり、浜の母さんが用意したシャコごはん・カジカ汁・サワー漬け・鮭の燻製の塩麹かけと、自分達で茹でたシャコを味わった。
 今回3回目の参加となった札幌在住4歳と7歳の女の子の父親は、「間近で見たのは初めて。子ども達は食べたことがなかった。実際に触り、シャコパンチがすごく、子ども達にとっては良い体験となった。シャコは見かけが悪いので、シャコを知ってからの方が食べやすいと思う。有意義な時間を過ごした。最初は、親が誘い、参加後は、子ども達が楽しくて好きになった。次回も参加したい」と話した。
 次回は、1月に「にしん」をテーマに開催を予定している。
 祝津たなげ会HP
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