人力車・えびす屋小樽店(色内2)では、昨年に引き続き、第2回目となる「人力車乗車体験会」を、10月16日9:45から実施した。
社会福祉法人小樽四ツ葉学園中央保育所(堺町2・磯野紀子所長)の園児66名と職員が、4台の人力車に乗車し、500mほどの保育所周辺のコースを約5分かけて楽しんだ。
台風接近に伴う悪天候を予想し、雨が降る前にと、昨年よりも人力車を4台に増やし、予定時間より早めに開始した。園児達は、寒さに負けずワクワクした様子で、順番に乗車し、見慣れた散歩コースを、今日は人力車から見える違った景色を発見した。
同店酒井陽平店長は、同保育所の第3回卒園生で、現在の主任が担任だったこともあり、日頃、運河付近を散策している園児達から元気な挨拶を受け、名前を呼ばれるほどの顔見知りになった園児もいる。今年も子ども達を人力車に乗せ楽しませたいと、酒井店長や俥夫達の思いから開かれた。
乗車体験に先立ち、4人の俥夫が自己紹介をし、酒井店長の「大きくなったら人力車をひっぱりたい人は?」の質問に、園児達は元気に「は~い」と手を上げるなど、和やかな雰囲気の中、3歳児から順番に乗車した。4台の人力車が保育所前に横付けされ、園児3名と職員1人が一緒に乗車し、見送る先生や園児らに手を振っていた。
保育園を出発した人力車は、堺町通りを走行。回転寿司「和楽」の小路を抜け、車の往来を確認しながら臨港線を走行。左折し、於古発川(おこばちがわ)沿いでは、鮭の遡上を人力車から見物し、約5分ほどで保育所へ到着した。
まだ乗っていたい気持ちを振り絞り、次の園児達と交替。人力車は6往復した。小雨がぱらつく程度のうちに全員が乗車し、無事に終了。園庭に4台の人力車が集合、年長の園児達と一緒に記念撮影をし、「ありがとうございました」と元気に挨拶を交わし終了した。
同保育所二階堂恵芽ちゃん(4)は、「初めて人力車に乗り楽しかった。とても速かった。寒くなかった」と楽しんだ様子。
磯野所長は「子ども達は乗車をとても楽しみにしていて、みんな楽しんでいた。普段の保育園の中とは違った小樽らしい乗り物を体験し、存分に楽しめたと思う。観光地の中での保育所で、自然の中にあるものとは違った良さが味わえる保育所だと感じた」と話した。
酒井店長は「同社の年中行事として、同乗車会を継続していきたい」と、笑顔があふれた。
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