小樽商科大学秋の卒業式 20名が新たな旅立ち


0930syoudai1.jpg 小樽商科大学(緑3・山本眞樹夫学長)の秋の卒業式(学位記授与式)が、9月30日(月)10:00から、大学会館多目的ホールで行われた。
 秋季の卒業生は、商学部の経済学科8名・商学科4名(夜間主含む)・企業法学科3名・社会情報学科3名と現代商学専攻博士前期課程国際商学コース2名の20名が、新たな旅立ちの日を迎えた。大学関係者らが見守る中、卒業生のうち10名が出席し、山本学長からひとりひとりに学位記が手渡された。
 山本学長は、「本学は、初代校長・渡辺龍聖以来100年以上の間、実学、語学、品格の育成を変わらぬ教育のモットーとし、真の意味を常に問い直してきた。問題の本質を見た時、環境の変化に応じた適切な解決策を構想し実践することが実学。実学教育のためには、抽象的な思考ができ、歴史観を持ち、広い視野で物事を考える能力の育成こそが必要だと考える。学んだカリキュラムは、本学の実学の考え方に基づいている。現代のような、他に例のない大変革の時代には、ますます真の実学を身につけた人材が社会に必要とされる。大学を離れ、当面は新たな職場や環境に慣れ、仕事に習熟することが精一杯となる。0930syoudai2.jpgしかし、時に、仕事の手続きや表面ではなく本質を考え、今行った意思決定や行動がどのような結果を下すか、イメージする実学を実践するよう心掛けてもらいたい。また、語学、とりわけ英語学を錆び付かせないよう努力し、わずかでもこうした心がけは、必ず大きく報われる。諸君の活躍を期待する」と告辞を述べた。
 式は、20分ほどで終了し、卒業生・修了生は、拍手で見送られ退場した。
 商学部企業法学科卒業の岡本哲大さんは、「ものすごく長かった7年間だった。休学期間を入れるとまだ長い。はじめ、人と接するのが嫌だった。文芸サークル・アジュナシアへ入部し、自分と同じ趣味を持つ友達ができた。小説を書くことが好きで、大学のテスト前に新人賞の締め切りを優先するなど、学生生活を満喫した。札幌の自宅から地獄坂を上り通学した。今後は小説を書き続けていく」と卒業を喜んでいた。
 同卒業生の就職状況(平成25年9月24日現在)は、商学部卒業者18名のうち、就職希望者16名、内定者数9名、未定者数8名、非就職者1名で、内定率56.3%。大学院修了者2名は、内定が決まっている。