今年もSLニセコ号の運行の季節となり、9月14日(土)9:45から、JR小樽駅(稲穂4)4番ホーム(裕次郎ホーム)で出発式を開催。大勢の鉄道ファンが見守る中、北海道後志総合振興局長や各停車駅の市長・町長らが出席して行われた。
秋の行楽シーズンにあわせ、今年で13年目を迎えた。運行期間は、9月14日〜11月4日の土・日・祝日の計20日間。
札幌を8:31に出発したSLニセコ号は、客車4両(ダルマストーブ付き)。2両目のカフェカーでは、SLオリジナルグッズや沿線名物スイーツ、ワイン等を販売している。車長(車掌)2名、客室乗務員1名、機関士、販売員の乗員と、乗客157人を乗せて、小樽駅まではディーゼル機関車に引かれ、9:17に到着した。潮太鼓保存会による歓迎の太鼓演奏の中、多くの鉄道ファンが出迎えた。小樽駅からは216名の定員にほぼ達する乗客を乗せて、SLが牽引し、蘭越駅に12:27到着。
復路は、ニセコ駅を15:40に出発し、倶知安駅発16:18。小樽駅からは再び、ディーゼル機関車が牽引し18:13に発車、札幌駅には18:59到着予定。札幌~倶知安間は全車指定席、倶知安〜蘭越間は全車自由席。
ホームでは、SLと一緒に撮影する家族連れや鉄道ファンでごった返していた。その中で出発式が開かれ、SLニセコ号運行推進協議会副会長の中松義治小樽市長は、「秋の行楽シーズンとして定着したSLニセコ号が今日からスタートした。SLが運行する後志は秋の収穫において大変美味しい食べ物があり、ニセコ号に乗る、見る、食べ物も楽しんでもらえると思う。素晴らしい温泉も沢山あり、日に日に季節が変わり、紅葉の素晴らしい時期となり、何度も乗車して、後志の地域を楽しんでもらいたい」と挨拶した。
その後、北海道後志総合振興局長、各停車駅の市長や町長9名によるテープカットを行い、9:58には佐藤聖一郎仁木町長の発車の合図で、大きな汽笛を鳴らし、黒煙を高く上げ、ゆっくりとホームを走行していった。
ホーム後方で見送っていた北広島在住の親子連れは「2歳の息子が電車に興味があり、SLを見に来た。近くで見て迫力があり、煙の匂いがした」と話した。
◎SLニセコ号の案内
◎関連記事