浅草橋と北運河を繋ぐ "小樽運河シャトル便"開始

 合同会社小樽カナルボート(山田厚代表)では、北海道運輸局の認可を得て、8月6日(火)から、小樽運河クルーズシャトル便の運行を開始し、浅草橋乗降所から第1便が9:30に出航した。
 2012年から、小樽運河クルーズの旅客不定期航路事業を開始し、年間2万人の利用があった。小樽市でも北運河の活性化を願う中で、一般旅客定期航路事業許可を申請。北海道運輸局から7月25日に認可、8月6日から運行を開始することとなった。
otarucanalshuttle.jpg 同シャトル便は、カッターボートにスタッフ2名が乗船。旅客定員20名。浅草橋と北運河を乗降所とし、毎週火・水・木曜日、1日3往復する。運航距離1.1kmを時速4.4kmの人の歩く速度で走行。15分間で終点に到着する。予備船(カナル2)として、旅客定員23名のボートもあり、定時に運航する便に加え、1日3便まで臨時便を運航できる。
 同航路を走行するボートは、安全で転覆しない装置を搭載、船の揺れが少なく、直線に進む。ベビーカーの乗船も可能で、散歩中の親子連れも利用できる。
 同社・福井谷始事業部長は「観光客や市民の足として利用していただきたい。本日から9月31日までの24日間稼働し、約1,500人の利用を見込んでいる」と話した。
 乗船中は、スタッフからの解説はないが、静かな運河をゆっくりと進み、運河の散策路から見る景色とは違った風景を体験し、小樽の新しい水上航路を楽しむことができる。北運河は、小型船舶が数多く係留し、道道臨港線に沿った運河の幅20mに対して、当初のままの40mの幅で保存されている。周辺には、重要文化財の旧日本郵船や運河公園、小樽市総合博物館がある。
 従来の運河クルーズは、浅草橋を出航して北運河を巡り浅草橋へ戻る40分間の周遊コース。デイクルーズ18便、ナイトクルーズ5便が10月31日まで運航している。
 運河クルーズHP