児童生徒が英語を使ったコミュニケーションを体験し、異なる文化の人々と交流し、相互理解の大切さを知り、英語を楽しもうと「OTARU ENGLISH DAY」が、7月29日(月)・30日(火)の2日間の日程で開催され、市内の小学生41名と中学生14名が参加し、英語に親しみ有意義な夏休みを過ごした。
主催の小樽市教育委員会や北海道教育委員会指導主事、小樽ユネスコ協会会員の14名と、小樽市や北海道教育委員会のALT(外国語指導助手)7名、小樽商大留学生1名、小中学校教員12名が運営にあたった。
1日目の29日(月)は、市内初のユネスコスクール認定校の高島小学校体育館で開かれた。自己紹介や好きな食べ物、将来の夢について英語で伝え合った。
小中学生を分散し、ALTと教員を入れた7つの班を作り、2日目に予定している外国人観光客と対話する時の小樽のPRや質問を考え、ALTが観光客役となり練習した。
2日目の30日(火)は、10:00に市立小樽美術館(色内1)研修室に集合し、各班ごとに分れて午後の実践へ向けて練習をした。ALTから「笑顔で話そう」などのアドバイスを受けていた。
13:00から、運河プラザからメルヘン交差点にかけての運河周辺で、各班ごとに観光客へアプローチを行った。
稲穂小5年生の岩本伊織さんは、台湾の女性へ「小樽について知っていることは何ですか?いつ小樽へ着きましたか?小樽の食べ物は美味しかったですか?」など英語で質問。その女性は、流暢な英語で答えていた。お礼に、小樽雪あかりの路のポストカードをプレゼントした。
岩本さんは「台湾の人でも英語がしゃべれるのだと思った。この2日間参加し、英語がじわじわと入ってきて、すごく勉強になった」と話した。この班では、1時間ほどで、台湾などからの観光客10人と会話をすることができた。
トマス・ダニエルさんは、倶知安・神恵内・寿都・小樽で、2年間ALTとして滞在している。「少し元気がないような気もするが、勇気を持って外国人へ話しかけていた。大丈夫だと思う」と子ども達の様子を話した。
小樽ユネスコ協会の丸田謙一郎会長は、「2011年から小学5・6年生を対象に、外国語活動が始められている。小さい頃から英語を学んでいる子や初心者もいる。子ども達が英語を学ぶ良い環境づくりが大切である」と話した。
15:00には、再び美術館へ戻り、活動の成果を発表。修了証が授与された。
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