市立小樽美術館1階の市民・多目的ギャラリー2つを会場に、小樽美術協会が主催する「第45回小樽美術協会展」が、6月23日(日)まで開かれ、多くの市民や美術関係者が訪れ、小樽を代表する美術家の作品を楽しんだ。
同会員47名が水彩、油彩、版画、現代アートなど1作品ずつを出展。市民ギャラリーには、100号以上の大作20枚が会場を一周するように展示され、見応えを感じさせる作品展となっている。作品の大きさを分けて展示することにより、鑑賞する人も見やすく、また、作品同士もお互いに引き立つという。
同会は、1945年(昭和20年)に小樽在住の美術家が集まり結成。1947年(昭和22年)に公募展である市展の設置で、会は解散し、市展の委員として出展していた。1969年(昭和44年)に、再び協会を作り、規程にこだわらず発表したい作品を出展する場として毎年開催。今年で45回目を迎え、創立当初の画家達の歴史を今に伝えている。小樽在住や以前小樽に住んでいた50名が現在の会員だが、高齢化に伴い会員数も減少しているという。
現代美術家協会会員の崎野雄一郎氏は、創立会員でもあり「大きな作品は、作者の向き合う意気込みや力強さを感じさせる。小さな絵も良い作品は沢山あるが、大きな作品からは、迫力と作者の訴えたいことが伝わってくる。この作品展は、小樽の現状を代表している展覧会だと思う」と話した。
若手会員の個性ある版画作品や、色使いや発想が印象的な抽象画作品、それぞれベテランの作家の独創的な作品が来場者の目を楽しませていた。
第45回小樽美術協会展 6月18日(火)~23日(日)10:00~17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階市民・多目的ギャラリー 入場無料