自販機の売上が新刊図書に!キリンビバレッジとコカ・コーラが寄贈


drink0604.jpg 市立小樽図書館では、同館正面玄関前に設置してある北海道キリンビバレッジサービス株式会社と北海道コカ・コーラボトリング株式会社2社の清涼飲料水の自動販売機売上1本につき10円の寄贈があり、それをもとに、同館司書が人気のある新刊書を選定した。その贈呈式が、6月4日(火)に同館2階会議室で行なわれた。
 11:00から、北海道キリンビバレッジサービス株式会社・清水敏幸代表取締役、同札幌第2営業所・村山広樹所長が出席して贈呈式が行なわれた。同社は、小樽市の町づくり及び小樽市民の生涯学習応援を目的として、2012年4月からの同販売機の売上金の一部46,780円で、新刊図書30冊を寄贈した。2011年より、子どもの心の成長を応援するを活動テーマとした「わくわくする出会い」や「ドキドキする体験」がつまった話を、全国の子ども達に届ける「小岩井純水果汁こども文庫プロジェクト」に取り組んでいる。親しみやすいクマ君をモチーフにしたオリジナル絵本2冊も合わせて寄贈した。
koiwaibook0604.jpg 同社清水代表取締役社長は、「30冊の本を寄贈でき嬉しく思う。本当の寄贈者は、図書館を利用し、自動販売機を活用した皆さん、職員の皆さんも利用し、1本々の積み重ねがこのような形になった。利用した皆さんにはありがとうございます。小岩井純水果汁こども文庫プロジェクトより2冊寄贈。これは、教育評論家の尾木直樹先生の監修した子どもの心の成長を助ける本になっている。図書館を利用される子ども達の健やかな成長を祈り、是非、活用してもらいたい。本は手に持ち紙の匂いを嗅ぎ、栞を挟めるのが読書だと思う。活字離れが進む中、本を読む文化を広めることも図書館の仕事だと思う。地域密着で利用する方が多くなるよう望んでいる。来年は、40冊、50冊と増えるよう努めたい」と話した。
 13:30からは、北海道コカ・コーラボトリング株式会社小樽事業所・和田徳昭所長ら3名が出席して贈呈式が行なわれた。
 同図書館との取り組みは、2010年6月から始まった。小樽市生涯学習の拠点のひとつである図書館が、より活力ある図書館となるよう、利用者が満足できる図書館を目指した活動を推進している。同館に設置してある自動販売機の売上の一部49,550円より、35冊の新刊図書が寄贈された。今回で3回目となり、寄付金額累計138,080円、購入冊数は100冊となる。
cocacola0604.jpg 同社和田所長は、「図書館も社会の流れで変化する中、弊社も社会とどう関わっていくか、小樽図書館、小樽市民にどう貢献できるかを考えながら活動することが重要。3年目となり、市民が必要とする本を購入してくださいとお願いしたところ、丁度100冊となった。事業をしっかりと行い、継続して支援を続けられるよう努力したい」と話した。
 同館野口陽一館長は、「社会への貢献事業のひとつとして、昨年度の売上の一部での本の寄贈を心よりお礼を申し上げる。図書館の図書購入費が押さえられている傾向の中、小樽市の図書購入費は、他市に比べて充分とは言えない中、今回の寄付は、大変ありがたく感謝する。現在、図書館では、図書の貸出はもちろんのこと、図書館へ行くと、知りたいことや調べたいことの答えが分かるような、生活に役立つ図書館を目指し、活動している。その役割を充分果たすためにも、蔵書を拡充する必要があると考える。寄付は貴重なものと感謝している。市民の皆さんの要望に答えるよう職員一同努力したい」と話した。
 今回寄贈の65冊は、同館司書が選定した人気の新刊書で、すでに予約が入っている本も多い。新刊コーナーに展示し、4日から貸出を開始する。