市民の意見を直接聞く? 市議会初の『市民と語る会』


shimintalk0516-1.jpg 小樽市議会(横田久俊議長)では、議会活性化を目指し、議会の仕組みや取り組みについて市民に理解を深めてもらおうと、初めて「市民と語る会」を、5月15日(水)・16日(木)に市内2会場で開く。
 15日(水)18:30から、小樽市いなきたコミュニティセンター(稲穂5)5階集会室には、議会側から市議会議長をはじめ、議会運営委員長や各常任委員長ら市議会議員21名と市民43名が会場に集まった。
 議会ではどんなことをしているのかと、市民からの意見が多い中、平成12年には、「おたる市議会だより」を発行し、定例会での質問内容や答弁を掲載。議会のインターネット中継や夜間議会を開催するなどの方法をとってきたが、議会として市民の多様な意見を聞く仕組みが無かった。議会改革の一環として、平成24年8月に、広く発信し広く意見を取り入れるため広報広聴委員会を発足。議会から町へ出向き、議会内容を報告し意見要望をもらい、それを持ち帰り、しっかりと次の政策提言に活かそうとの開催の趣旨を、横田議長が説明した。
 その後、議会の仕組みと役割が説明され、平成25年度第1回定例会での内容を、予算特別委員長から報告が始まり、質疑応答も行われた。
shimintalk0516-2.jpg 参加した市民は「何も資料もなく質問のしようがない」と厳しい意見も飛び交い、参加者はいらだちを見せていた。
 総務・経済・厚生・建設常任委員会や学校適正配置等調査特別委員会、市立病院調査特別委員会から報告後、意見交換が行われ、活発な意見が次々と出された。
 市内の女性から、新市立病院の診療科目の中に産科が無いことを指摘され、「小樽市は産科がなく産む所が少なく混み合っている。産科と小児科の連携が必要で、みんなの市立病院なのに、産科が無いことは理解できない」と強調。「将来の市民になる子ども達なのでもう一度考えてもらい。今からでも産科を作ってもらいたい」と強く要望した。「特別委員会の中でも議論があったが、意見として持ち帰りたい」と回答した。 関連記事
 他にもプールの建設についてや、美術館の休館日についてなどの意見があり、せっかくの機会に、参加者はあらかじめ、質問や意見、要望を用意してきたが、時間の都合上、あまり回答を得られなかった。
 「このような機会を多く作り、市民の立場に立ち、市民の意見に耳を傾け、政党政派の考えがあったとしても、市民の立場で行ってもらいたい」との要望があり、会場からは賛同の拍手が沸いた。
 5月16日(木)18:30からコミュニティセンターウイング(望洋台1)でも行なわれる。