市内築港地区で建設中だった済生会小樽病院の新築工事が、予定通り順調に進み、5月31日に竣工の運びとなり、今後、2ヶ月間で開院準備を進め、8月1日(木)にオープンする運びとなった。
済生会小樽病院(近藤真章院長)は、手宮地区で長年診療に携わってきたが、建物の老朽化のため新病院を築港地区で建設することにし、2011年12月から工事に取り掛かり、2013年5月末の完成を目指していた。
この新築工事が順調に進み、5月31日に建物が竣工の運びとなり、6月・7月の2ヶ月間で開院のための準備作業や引っ越しなどを行い、8月1日にオープンすることになった。
このため、全職員350人と患者200名の550人と医療機械などが対象となる大型引っ越し作業が、6月から始まる。200人の患者は、オープン前日の7月31日に引っ越しする。
建物の完成に伴い、誰でもが見学できる内覧会が、7月21日(日)10:00~14:00に行なわれることになっている。
同病院の建設地は、当初は小樽市の新市立病院の建設予定地だったが、小樽市の不手際ですったもんだの末、建設を諦めた場所で、市立病院より一足速く、済生会小樽病院が完成した。小樽市は、同所を約10億円程度で買収することにしていたが、済生会小樽病院では土地を賃借しての建設で、計画・実行・完成のどれ1つとっても、官民の費用感覚やスピードの違いが際立っている。
同病院の櫛引事務長は、「建設工事は、予定通りピッタリに進んだ。5月31日に竣工、6月1日に引き渡しを受け、6月・7月の2ヶ月間で、引っ越しや開院の準備作業を行い、8月1日にオープンする。これからもいろいろな課題があるが、新病院には婦人科を新設し、診療科目は全14科となる。診療体制の充実のため、関節外科センター・脊椎腰痛センター・内視鏡センター・内分泌糖尿病センターの4つのセンターを設け、専門医だけでなく専門の看護師や技師、管理栄養士などを配置し、チーム医療で患者さんのケアにあたることにした。また、本院の特徴である無料・低額診療などで生活困窮者を医療で支えるための、よろず相談カフェ「和(なごみ)」を設けた。リハビリ病棟には、模擬在宅・居室を設け、退院に向けての看護トレーニングが家族と一緒にできるように配慮し、より質の高い医療を提供していきたい」と話している。
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