勝納川を泳ぐこいのぼり 色鮮やかな大漁旗も登場!

 端午の節句を前に、勝納川に、恒例のこいのぼりと共に、今年から大漁旗が飾られた。
 勢い良く流れる水音と共に風に泳ぐ270匹の鯉のぼりと、色鮮やかな50枚の大漁旗が、春の訪れを感じさせ、南樽市場への買い物客や道内から多くの見物客の目を楽しませている。
 2002年に、若松2丁目会(関本正栄会長)の有志が、自宅に眠っているこいのぼり20匹を川に吊り下げたのがきっかけで、川の近所に住む藤田正さんが設置の火付け役。2年目は許可を得て設置。その後、都通り商店街や道内各地からこいのぼりの寄付が届き、3年目から本格的に設置した。多い時では、400匹以上のこいのぼりが集まった。
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 現在、日下幸一さんらが、今は亡き藤田さんの意思を受け継ぎ、毎年、4月の第2日曜日から設置している。今年は、4月14日(日)の9:00から13:30にかけて、12〜13人の町内会のメンバーで設置した。ロープをかける金具を出すための除雪作業から始められた。橋の上からこいのぼりを繋いだロープの端を2人で持ち、左右に分かれて川伝いに歩き、留め金にロープの先を留めると、次々にこいのぼりが元気良く泳ぎ始めた。風に吹かれてロープから離れたり破れたりするので、毎日、町会の担当者が点検している。予備用に30匹のこいのぼりを保管し、その都度差し替えているという。

 今年から、新たに加わったひと際目につく色鮮やかな大漁旗は、日下さんが営む理髪店の客で、こいのぼりの話を聞いた礼文島の船泊漁港の漁師さんから寄付された50枚で、賑やかになり大好評だという。昨年は、同町内会が宮城県へ大きめのこいのぼり40匹を寄贈。こいのぼりを通じて地域の輪が広がり、現在も各地からこいのぼりの寄付が届くという。
 日下さんは、「地域活性化のために始め、皆さんに楽しんでもらいたい。電車からも見え、今年も設置を喜ぶ声が聞こえてくる。5月5日には、こいのぼりを見ながら会費制のバーベキューを楽しんだりと、地元のみんなも楽しんでいる」と思いを語った。