色鮮やかな水彩画 どんぐり会作品展


gongurikai1.jpg 第36回どんぐり会水彩画展が、4月10日(水)から14日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれ、多くの市民や老壮大学受講生が会場を訪れ、水彩画を鑑賞していた。
 どんぐりの背比べと言う意味から名づけられた「どんぐり会」の作品展は、小樽市老壮大学で学ぶ水彩画科Ⅰと水彩画科Ⅱの生徒33名の57作品と、講師2名の4作品を展示。藤田勇一氏と岩﨑正氏が講師となり、総合福祉センターと日赤センターの2つの会場で週2回、年間約60回開講している。
 生き生きと楽しく学びながら作品づくりに励み、1年間学んだ集大成を毎年この時期に発表している。クラスによって作風の違いが感じられ、それもまた興味深い。
 雪が溶けると、緑化植物園、宏楽園や祝津へ写生に出かけることも多く、寒い冬場は、教室内で植物や野菜などを描いている。受講歴10年以上の生徒が多いが、初心者で絵心がなくても、コツコツと続けることで上達してくるという。
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 カレイや色鮮やかなポイントセチア、野菜など教室で描いた作品や、写生へ出かけた風景画など、丁寧さや楽しさを作品から感じ取ることができる。凍えるような寒さが伝わる雪景色、牡丹の大輪を力強く描いた作品など、ずらりと並んだ水彩画をゆっくりとひとつひとつ鑑賞している来場者が多い。
 水彩画科で学び10年になる近江好子さんは、真っ赤なポイントセチアと晩夏の宏楽園を出展、「水彩画でしか出せない透明感が好きでもあり難しい所でもある。広々とした風景を前に写生をするのが好き。教室では和気藹々と作品づくりを楽しんでいる」と話した。
 市内在住の男性(70)は「色彩や構図がはっきりしていて素晴らしい。人物、風景とバラエティーに富んでいる。美術鑑賞が好きで、先々で美術館へ立ち寄り、有名な画家や一般人の方々の作品展を鑑賞し楽しんでいる」と話した。
 第36回どんぐり会水彩画展
 4月10日(水)~14日(日)10:00~17:00(最終日〜16:00) 入場無料
 市立美術館1階市民ギャラリー 小樽市色内1-9-5