マラウイ共和国へ派遣されることになった平成24年度4次隊青年海外協力隊(JICAボランティア)の大山達也さん(25)は、3月19日(火)14:00に、中松義治小樽市長を表敬訪問し、青年海外協力隊としての決意を新たにした。
大山さんは、釧路市に生まれ、父親の転勤の都合で小学校1年までを帯広で過ごし、その後釧路で高校卒業までを過ごす。天使大学(札幌)へ進学し栄養士の免許を取得。2010年に栄養士として湘南鎌倉総合病院(神奈川県)に勤務。2012年3月まで働く。現在は小樽市長橋在住。同大学の国際栄養学の講師がパナマへの派遣経験があり、話を聞くうちに青年海外協力隊に参加したいと思った。まずは栄養士として働いてから考えようと就職。勤務先の近くに、横浜JICAがあり、関わるうちにだんだんと決意が固まり応募に至った。
マラウイ共和国(首都:リロングウェ)は、面積11.8万㎢で、北海道と九州をあわせた面積。人口約1,526万人(2009年)、言語はチェワ語、北部ではトゥンブカ語、英語が公用語。
配属先はカロンガ県病院。栄養士として、患者の病状に対応した食事療法を導入し、病棟での医師等の回診に同行し、栄養状態の確認。患者へ栄養指導し、地域で手に入る食材を利用し、子どもの栄養失調を予防する取り組みを行う。
大山さんは3月25日(月)に出発する。「派遣先は、食文化が乏しく食材がない。お腹を満たすことが最優先となる。病院の中は衛生状態が悪いため、整理整頓をしたい。食事も同じ物を食べ偏っている。いろいろな食材を食べてもらいたい」と抱負を述べた。
市長は「言葉は大事で、通じなければ感情が伝わらないことがある。2年間で学ぶこともあり、風俗や習慣が分かると思う。経験を活かして健康に気をつけて頑張ってください」と激励した。
JICA北海道・丹羽憲昭所長は、「開発途上国の発展と日本を元気にと、グローバルな人材に加えて北海道の地域の発展に手助けしたい。隊員は現地では高く評価され、頼もしく思う。地元のバックアップがあってこそである。派遣先では、日本の良さを改めて感じ、一回りも二回りも大きくなり帰国する隊員が多い」と話した。
青年海外協力隊(JICAボランティア)では、満20歳から満39歳までの日本国籍を持つ人を対象に希望者を募り、年4回派遣を行う。北海道からの4次隊は、札幌、千歳、音更、小樽からの4名の隊員で、2ヶ月間の研修期間を経て、マラウイ共和国の他、フィリピンなどへ配属される。
派遣期間は、2013年3月~2015年3月の2年間。特別な理由がない限り、期間中は帰国はしていない。
◎駐日マラウイ共和国大使館公式HP
◎マラウイ(wikipedia)