狸庵の"雛まつり" つるし飾りに市民感嘆


tsurushibina.jpg 小樽市新光町4にある市民サロン「狸庵(たぬきあん)」では、11回目となる雛まつりを、3月1日(金)~3日(日)まで開催。会場の古民家1階に、つるし飾りや7段飾りの雛人形、様々な手作り雛人形がところ狭しと飾られ、悪天候にも関わらず、続々と市民が集まり賑わった。おたる雛めぐりに参加して4回目。
 会場では、市民寄贈の大正・昭和初期、昭和20年代、昭和40年代の7段飾りを展示。その上の天井から静岡県伊豆稲取地方が発祥の地と言われる華やかな「雛のつるし飾り」が吊るされ、見事な飾り物が、市民の関心を集めていた。
 会場にある30個以上の雛のつるし飾りは、針仕事が好きな同サロンへ訪れる市民約10人が丹精込めて手作りした、まり、鳥、猿っ子、桃、たわらねずみなど、色とりどりの布で作られ、訪れた人の目を楽しませている。また、様々な手作りの雛飾りも展示し、甘酒と桜餅と共に雛まつりを楽しんでいた。

 市民サロン「狸庵」の一條エツ子さんは、夫の協力を得て、一條さん所有の空き家を市民が集まれるサロンに、4月から12月まで毎週火曜日に開放。地域住民の集いの場、情報交換の場として使われている。手仕事が好きな仲間が集まったり、月に1度、落語、腹話術、琴演奏、出前講座、朗読会などのイベントも開催している。また、大きなイベントとしては、今回の雛まつりと、12〜3人の作家による作品展を10月に2日間開催している。
 一條さんは、「今年は雪が多く悪天候にも関わらず、沢山の方がみえてありがたく思う。天候にもよるが、1日に100人以上の人が訪れている。仲間の協力があって催すことが出来ると感じている。つるし飾りはもちろん、手作りの雛飾りもこの機会に楽しんでもらいたい」と話した。
 市内稲穂在住の藤田さん夫妻は、雛めぐりスタンプラリーで、スタンプを20個集め「昨年は、15個集めた。それぞれの古い雛人形が素晴らしかった。ここでは、あまりの素晴らしさに唖然としびっくりした。雛めぐりマップで住所を確認してきた。こんなに沢山あって驚き、夫婦で楽しんでいる」と笑顔で話した。