厳冬の北の街に幻想的な世界を繰り広げる「第15回小樽雪あかりの路」が、2月8日(金)17:00から17日(日)の10日間の日程で開かれた。運河会場や手宮線会場など各会場には、素朴なロウソクの灯が煌めき始めた。
初日8日(金)の17:00から、小樽運河会場浅草橋街園でオープニングセレモニーを開催。第15回小樽雪あかりの路・中村全博実行委員長、中松義治小樽市長らが出席し、ミスおたると共に、浮き玉キャンドルへの点灯式を行い、大勢の観光客がその様子を取り囲んだ。
猛吹雪が吹き付ける中、浅草橋の気温は-3.1℃だったが、体感温度はかなり低めの北海道の真冬らしい天候となった。中村実行委員長や中松市長の挨拶後、浮き玉キャンドルに点灯するが風と雪に邪魔をされ、なかなか思うように点灯できないハプニングがあり、関係者をやきもきさせた。
雪が吹き付ける中、浅原富貴子 With Sea Of Graceによるゴスペルが披露され、力強い歌声が会場に響いた。会場に作られたハートの大型オブジェにロウソクのあかりが灯り、小樽運河の浮き玉キャンドルは、ほとんど消えた状態となる悪天候でのスタートとなった。せっかくの運河の幻想的な光景を楽しみに来た観光客には、残念な初日となったが、それでもボランティアは、あかりを灯そうと懸命に何度も試みていた。
メイン会場の小樽運河(浅草橋~中央橋)、旧国鉄手宮線(寿司屋通り~中央通り)。準メイン会場の朝里川温泉地区。あかりの路会場の天狗山、JR小樽駅、堺町通り、学校、町内会、企業など41会場で、様々なあかりを楽しむことができる。
運河周辺では、寒さを堪えてあかりを楽しむ家族連れやカップルが人の波を作り、写真撮影をして雪あかりのオブジェを楽しんでいた。
同イベントは、”素朴さ”・”あったかさ”を追求し、雪像というより、ロウソクのあかりを効果的に魅せる雪のオブジェが並んでいる。厳冬期の2月に、心を癒すロウソクのあかりが市内各所で煌めく10日間となる。