第4回小樽がらす市(浅原健蔵実行委員長)が、今年も雪あかりの路の開催に合わせ、2月9日(土)〜11日(月・祝)15:00から21:00まで、小樽運河プラザ(色内2)3番庫で開かれ、会場は連日賑わっていた。
小樽がらす市は、市内にある多くのガラス工房や企業・ショップが、小樽の産業としてさらなる発展を願い、もっと多くの人に認知してもらおうと開催している。
「小樽のがらす大集合。感激!感動!体験!の3日間」と題して、小樽市内のガラス企業15社が集い、各社の個性を活かしたガラス製品の展示即売を行った。会場には雪にちなんだ雪だるまやストラップ、雪模様のガラス製品が並び、買い求める来場者も多かった。
市内工房5店舗による、小さな子どもから大人までが楽しめる内容の製作体験ブースも充実。オリジナルのサンキャッチャーやステンドグラス絵の具を使用したガラス絵、ジェルキャンドルなどを製作。10分程で完成できる物もあり、その場で持ち帰ることができる。子ども達は簡単にできるマドラー製作を体験したり、大人はガラスの皿に好みの絵を彫刻する体験があり、作業に集中し思い思いの作品作りを楽しんでいた。
バーナーワークデモンストレーションでは、ガラス棒をバーナーで溶かし、ミニチュアのイルカや龍を製作。ガラス棒が変身する様子に、来場者は目を見張った。面白いものでは、もやしを製作。みるみるうちにガラスの棒が、シャキシャキしたもやしに変身し、来場者を楽しませていた。
株式会社北一硝子広報課の近藤勇祐さんは、「参加した店舗は、他店の様子を見ることや、業界仲間との情報交換ができる貴重な場となっている。ガラスに携わる業界のお知らせを市内向けにPRし、観光へ繋げたい。今回は展示のみのブースをやめ、体験ブースを全面的に押し出し、ガラスに親しめるようにした」と話した。
6年前から小樽中央卸市場内(稲穂3)に店舗を構える「硝子工房NAKAMORI」代表の中森信人さんは、「小樽がらす市に参加し、普段できないガラス屋同士の情報などの話ができ、プラスになる。対面販売をしながら、お客さんのガラスを見た反応が嬉しい。また次へ、職人として反映させたい」と話した。