米海軍第7艦隊の駆逐艦「Lassen(ラッセン・DDG82)」(9,100トン、スコットC・マクレランド艦長・乗組員300人)が、悪天候のため、4日の入港予定に1日遅れ、2月5日(火)9時過ぎ、小樽港にそのグレーの船体をうっすらと現した。吹雪で視界が遮られ、予定時間の9:00より30分以上遅れての入港となった。
ラッセンは、米海軍第7艦隊のアーレイ・バーク級の駆逐艦。長さ154.0m、喫水10.0m、幅20.0m、排水トン数9,100トン、マスト高49.0m。1日最大上陸人員225人。
港町ふ頭では、まだ船体が見えない8:30頃、気温−7℃の凍える寒さと降りしきる吹雪の中、労働団体などの「米艦は出て行け!」、「小樽港を軍港にするな!」などのシュプレヒコールが飛び交い、それぞれの団体の旗が強く揺れていた。
視界が悪い中、9:00過ぎに、ようやくグレーの船体が小さく見え始めた。同艦に向って声を揃えて、入港反対を訴え反対コールが続く中、灰色のミサイル駆逐艦は、小樽港港町埠頭3番バースに、ゆっくりと着岸した。
艦内の艦橋(ビレッジ)で、マクレランド艦長は、「ラッセンは、2011年2月以降小樽港に入港する初の米艦船となり、ラッセンにとってもほとんどの乗組員が最初の小樽となる。私たちはこの美しい港町小樽を訪問し、素晴らしい機会に恵まれたことに心を躍らせている。寄港中、ボランティア活動をすることを楽しみにしている。小樽近郊において観光したり、文化歴史を学ぶことも楽しみにしている。当艦の寄港は、日本とアメリカにある強い絆を示すものであり、米海軍と海上自衛隊との緊密な関係を示すものでもある」と述べた。
また、在日米軍に対する門限については、23:00までにホテル又は艦船に戻るように指示し、同艦船乗組員全員が同伴で行動するようにしていると話した。
その後、同艦のすべての動きをコントロールする指揮統制室を公開した。
同艦の小樽滞在は、2月8日(金)10:00までの4日間で、一般公開は行われない。乗組員の中には、小樽で家族と待ち合わせ、雪まつりなどを堪能する予定の者もいると話していた。
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