古屋ギャラリー(花園4)では、2013年の新年第1弾の作品展として、第11回新春展を、1月15日(火)から20日(日)まで開催。水彩、油彩、工芸を作者個々の持ち味を出し、人物・花・風景など、それぞれに得意な分野を基本にして制作した36点が、会場を1周するように展示されている。
昨年は10回の節目として、東日本大震災へのチャリティーを行ない、作品の絵葉書を販売。今年は、絵画展のみで、余市、小樽、札幌から40歳代から80歳代までのベテラン36名が賛同出品している。SM〜10号のサイズを展示し、大きなサイズを最大限に活かした作品が並ぶ。
谷川原征志さんの「つるし柿」は額と大変調和していると好評。中岡良子さんは、秋の神威岬を描いた作品。村元道男さんは、昨年の11月頃、運河の旭橋で夜が明けないうちから待機し、朝日を狙って描いたもので、「迎光旭橋」と付け、寒々とした早朝の朝焼けが描かれている。
菅原睦子さんは、「青いけし」を描き、百合が原公園で出会って気に入ったけしの花の色を独自に描き、印象的に仕上げている。
また、木蓮の花びらを卵の殻で、漆塗りの背景に貝殻を散りばめた江端良浩さんの作品「木蓮」も展示している。市展、道展出展者や、一水会へ出展しているベテラン揃いの絵画展で、見応えのある作品展となっている。
同展実行委員であり、同ギャラリーのオーナー・古屋五男さんは、「今年は、バラエティーに富み、作品も充実している。テーマは様々で、作者の描き込んでいる作品が多く、持ち味を出している。実行委員の努力で作品展も充実し、習慣的な年中行事となり、賛同している。寒い日が続くが、この機会に多くの方に見ていただきたい」と話していた。
次回は、テーマを”風”とした企画絵画展を4月に開催。それぞれの作者が捉えた”風”の絵画展となる。
第11回新春展 1月15日(火)〜20日(日)10:00〜17:00
古屋ギャラリー 小樽市花園4-20-16 0134-27-1036