おたる水族館(祝津2)の「年末の水槽大掃除」が、12月26日(水)14:30から、館内教育水槽14「アオウミガメの太郎と熱帯魚」の水槽で行われた。
冬期特別企画として、昨年大変好評だったため、今年も引き続いて行われた。飼育係の大事な仕事にひとつでもある掃除を、楽しく解説し、ダイバーと来館者との筆談も行われた。開始時間になると、大勢の来館者が水槽を取り囲み、掃除の様子を見物した。
縦1.8m、横2m、高さ1.5mの水槽で、水温25℃。同館・魚類飼育課の中谷高広飼育係が、ダイバーとなり、解説は、同課の折笠光希子飼育係が担当した。
水槽の通常潜水掃除は、夏場では週1回、冬場では2週に1回行われている。折笠飼育係は、「掃除の必要性は、色々な菌や病気予防のために行われる」と解説。掃除道具を紹介し、「吸盤は、体の位置を固定するために使用。吸盤につかまりながら掃除をする。10℃を切る冷たい水槽もあり、ドライスーツは、中が濡れないようになっている」と話し、軍手やスポンジも紹介。「この水槽は、電気が明るいため苔が生える。小さな水槽は、スポンジをくくりつけて掃除をしたり、特殊な掃除機パイプを使用する、砂利を吸わずに、ごみだけを吸うように出来ている」と解説した。ダイバーは、解説に合わせて道具を使い、ガラスや石を掃除して見せた。
また、ホワイトボードを使用し、ダイバーと来館者が筆談で会話をした。
来館者から「お兄さんと亀の太郎の好きな食べ物」について質問があり、中谷飼育係は水中でホワイトボードに「ライス」と、亀の太郎は「魚とイカ」と書き、会話を楽しんでいた。
同課・佐藤友美飼育係は、「掃除は飼育係の大事な仕事のひとつで、あまり見る機会がないと思うので是非見ていただきたい。掃除は、魚の環境を整え清潔にし、来館者に綺麗な水槽で見てもらいたい。掃除後半日くらいで、水がろ過され、綺麗な水槽になる」と話した。
年末の大掃除と冬期特別企画ということもあり、ダイバーは、一層気合の入った掃除を行っていた。
水槽の大掃除は、12月27日(木)に海のパノラマ回遊水槽、28日(金)に教育水槽16ピラルクの水槽で、各日14:30分から行われる予定。
また、イルカと一緒に写真を写すことができる企画を開催中。平成25年2月28日(木)までの毎週水曜日15:00のイルカショー終了後、15:30頃行われる。希望者には、予め整理券を配布し、イベント前に会場で抽選会を行う。この日は21枚配布し、10名が選ばれた。
ステージでイルカをランディングさせ、イルカに触れ、記念写真を各自持参のカメラで撮ってもらえる。バンドウイルカ2頭から3頭が交代でステージに登場し、来館者は笑顔で写真を撮ってもらっていた。
市内小学3年生の道下零央君は、「並んで整理券をもらった。イルカに触るとヌルヌルして気持ち良かった。水族館の生き物が大好き。写真を撮ったのでいい思い出になった」と話した。
同館は、12月29日(土)から平成25年1月1日(火)まで休館し、1月2日(水)から新年の営業を行なう。
干支水槽として、海のパノラマ水槽前に、「シマウミヘビ」1〜2匹を、大きな鳥居を設置し、賽銭箱に似せた水槽で展示予定。魚おみくじも合わせて設置。1月22日(火)まで。