2013年おたるカレンダー完成 掲載写真表彰式


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 「2013年おたるカレンダー」が完成し、掲載写真表彰式が、12月1日(土)18:00より、ホテルノルド小樽(色内)2階で開かれた。
 主催者である小樽市民会議(山本憲治会長)は、昭和57年、全国各地の日本の青年会議所の呼びかけに応じ、市民会議を組織し、町づくり団体と深い繋がりを持つために発足。全国に設立された市民会議は330もあったが、現存しているのは、ここ小樽のみとなっている。
otarucalendar1.jpg 今年で創立30周年を迎え、おたるカレンダーの発行は12回目となる。応募者44名の総数96作品より、10月1日に選考委員会(本郷政利審査委員長)を開き、厳正なる審査の結果、6枚の掲載写真を決定した。
 山本会長は「30周年の間に当会が果たした役割は重要。行政へ提言、文化活動を行い、伊藤一朗氏をはじめ9人の会長は、それぞれ特色を生かした活動を行なった。このところ事業の展開が難しくなったが、町づくり団体へ継続する活動を、新たに展開していきたい」と挨拶した。
 本郷選考委員長は「96点の中の6点は、6%の比率で、非常に難関である。小樽カレンダーなので、小樽に限定したモチーフで、以前撮られているものと重複しないように審査。選ばれた6名中3名が初めての掲載で、半数が新たな応募者であり、別の個性ができ面白いカレンダーだと思う。30周年に相応しい作品で、さらに素晴らしい作品を作っていただきたい」と総評を述べた。

《作品の講評》

表紙『金融資料館(日本銀行旧小樽支店)』
 金久保兵士郎氏

1月・2月『きらめく雪灯りの路』
 薬師セツ子さん

「ホテルと倉庫群と運河に浮かぶ浮き玉が見え、波紋にライトがあたり、幻想的に表現。賑わっている人々がはっきりと見える」

3月・4月『異国の香り』
 貝沼正雄さん

「建物全体を表現する場合もあるが、窓、扉、電灯をクローズアップすることで、歴史的建造物の再認識ができる。ここは、旧拓銀、その後美術館、ホテルと変わった。建物の雰囲気を壊さず伝えている。小樽の魅力のひとつでもある」

5月・6月『小樽公園』
 藤本精二さん

「こんな閑静な場所があったのかと再認識。森林が多く、印象にない切り取り方。緑は、小樽の自慢でもあり、それに目をつけ捉えている」

7月・8月『小樽港と夜の貴婦人』
 佐藤元彦さん

「日本丸のライトアップ。素敵な姿を捉えている。ライトアップで帆船の陰が印象的。小樽の倉庫の街灯がアクセントになっている」

9月10月『風格』
 鹿戸芳之さん

「海陽亭の風格が伝わり、落ち葉が階段と建物にマッチ。臨場感が溢れ、ノスタルジックを感じる」

11月・12月『冬の酒泉館』
 高橋敏明さん

「小樽にあったのかと新しいスポットとして再評価される。多くの市民に浸透されていないものにカメラを向け、脚光を浴び、小樽の観光の奥深さを認知するのでは」

 表彰者を代表して佐藤さんは、「初めてコンテストに出し、入賞させていただきありがとうございます。写真は町を盛り上げるものとして重要。絵になる町小樽、観光写真とは違い、至る所に絵になる風景があり、発掘するかのように撮っている。写真を通じて町を盛り上げていきたい。町に貢献できたらと活動している」と述べた。
 
 金久保兵士郎氏が描いた金融資料館(日本銀行旧小樽支店 )が表紙を飾ったカレンダーは、800部作り、紀伊國屋書店小樽店などで1部1,000円で販売中。残り少なくなっている。
 問合せ:0134-22-9540、FAX:0134-2-8194 小樽市民会議事務局(山田町6−10・荒幸男仏壇店内)