小樽商科大学マンドリンサークル「プレクトラムアンサンブル」(吉田智弘部長)は、第44回定期演奏会を、11月25日(日)15:00より、小樽市民会館(花園5)大ホールで行なった。同部OBをはじめ、市民など約400人が休日の午後のひとときを楽しんだ。
同サークルは、今年で創部44年目を迎えた。今年度、新たに22名が入部し、53名の部員となり、同大最大規模のサークルとなった。8月には、演奏旅行で訪れた室蘭市で、初演奏会を開き、現地の温かさに触れた。現在、週2回、部活動を開いている。
演奏会は、3部構成で、「プラッキング・ストリングス」「星に願いを」「美空ひばりメロディー」など11曲を演奏した。会場には、マンドリンのやわらかな音色が広がり、聴衆を魅了した。
1部終了後に、部長の挨拶と楽器についての説明があった。
吉田部長は「この演奏会は1年間の締めとなり、全ての練習の成果を出すよう、1年間の感謝の意を込めて全力で演奏したい。様々な人々に支援され、サークルメンバーであることに誇りを持って、私生活でも集中していきたい。春先に事件があったが、昔の話ではなく、信頼を壊さないように精進して参りたいと思う」と述べ、楽器の説明を続けた。
「マンドリンは、核となり、華麗で繊細な音を出す楽器。マンドラテノーレは、人の声にもっとも近い音を出し、マンドリンより1オクターブ低い深みのある音。マンドロンチェロは、低い音域をどっしりとした音で迫力がある」
さらに、クラシックギターやコントラバスについても説明し、5つの楽器で、カーペンターズの「イエスタディ・ワンス・モア」を演奏し、その後も会場では「プレクトラムアンサンブル」の響きが続き、聴衆は熱心に耳を傾けていた。
同大3年生の京谷圭祐さん(21)は、「以前はサークルのメンバーだったが、外から聞くのと演奏してた頃とは、全く違った。他のメンバーはみな頑張っているのだと思い、感動してうるうるしてしまった」と話していた。