小樽蕎麦商組合青年部(宮下勝博部長)による、北海道宏栄社(天神2・桜庭啓恭管理者)への「第30回夕食ボランティア」が、11月13日(火)17:00から、同社3階食堂で行われた。同組合青年部9人により店の味を再現したそば・うどんが、施設入所者・通所者85名に振舞われた。
恒例となったこの行事は、昭和56年に始まり、今年で30回目を迎えた。感謝を込めたセレモニーが開かれ、北海道宏栄社・吉村克之理事長より同青年部へ感謝状と記念品が贈られた。今回のボランティア参加店は、蕎楽両國分店・両國本店・信州屋本店・信州屋支店・やま安・薮半・伊佐美屋・一福・十間坂の9店で昨年より1店多い。
吉村理事長は「宏栄社も今年で50周年を迎え、多くの奉仕を頂いているが、30回もの長い歴史を継続され、心より敬意を表する。町へ食事に出られない人や出る機会のない人が、町の味を味わうことができ嬉しい。心からこの日を楽しみにしている。喜んで食べることで感謝の意を表し、感謝状にはみんなの気持ちが込っている」と挨拶した。
宮下部長は「皆さんに食べてもらおうと今年もやって来た。30回ということで、先輩や親の代から続いている。ここまで来られ感謝している。沢山召し上がって楽しんでもらいたい」と話した。
メニューは、ざる・天ぷら・とろろ・とりきのこ・カレー・かけ・冷やしたぬきで、そば177食・うどん50食を用意。事前に希望を取り、1人3杯までとし、食券を配布した。人気メニューベスト3は、1位天ぷら、2位カレー、3位ざるとなった。
食堂には、心待ちにしていた利用者でいっぱいになり、そばつゆの香りが漂い、厨房は、大忙しとなった。蕎楽両國分店の渡辺嗣人氏は、「ダシは前日に仕込み、今日打った麺を使用し、出来立てを楽しんでもらっている」と話した。好みのそばやうどんを味わい、参加者は皆笑顔になった。
とろろそばを食べた網干一男さんは、「麺類が好きで、とろろそばは美味しかった。毎年楽しみにしている。外に食べに行けるが、なかなか1人では店に入れないね」と満足気だった。
食べ終わった人から随時退室し、厨房へ”ご馳走様でした”との大きな声が掛けられていた。