ここ数ヶ月の間に不祥事が相次ぐ小樽市役所の中松義治市長は、11月8日(木)16:30より、市役所(花園2)本館3階市議会本会議場に、係長を含む幹部職員200人を集め、異例の市長訓示を行った。
中松市長は「数ヶ月の間、市職員における不祥事が相次ぎ、本日ここで話すことを残念に思う。また、市民の皆さんには深くお詫びを申し上げたい」と述べた。
飲酒運転や児童買春による職員の逮捕について、「部下を管理監督する立場でありながら、法を守る基本姿勢に対する意識が大きく欠け、全く弁解の余地がない」と厳しく批判。
公文書流出及び国庫負担金超過交付額返還金支払い遅延の発生については、「いずれも当事者本人の公務に対する意識の希薄さに起因するとして、不適切な文書管理を見過ごし、日常の業務における決算書類の確認の甘さなどがあり、管理監督する者のチェック機能が果たされていれば、未然に防げたものであると考える」と述べた。
また、「これまで、法令の順守や規律の保持、業務上の事故防止については、機会があるごとに、注意を喚起し、自覚を促してきたところであるが、一部のこうした行為が、市役所全体に対する市民の不信感を招き、日頃、真面目に勤務している職員までも同様に見られることは、非常に残念なこと。今年度は、職員倫理条例を施行するとともに、コンプライアンス推進室を設立し、公務員倫理の確立に向けて取り組みを行ってきたところであるが、このような最中に、不祥事が続いて発生したことは、まことに遺憾であり、二度とこのようなことが起きないように、再発防止も含めて、厳正に対処して行かなければいけない。今後は、職員ひとりひとりが、公務員としての自覚を持ち、この度の不祥事を教訓に、公私を問わず、常に我が身を振り返ることを忘れずに、職場内でのコミュニケーションの充実や、さらに私生活においても、法令重視を徹底し、職員が一丸となって市民の信頼回復に向けて全力を上げて取り組むよう強く訴える」と異例の訓示をした。