市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれていた小樽市文化祭「菊花展」の最終日、文化の日の11月3日(土)11:00から、同館1階ミーティングルームで、表彰式が行われた。
今年は、小樽潮陵菊の会(本間千尋会長・会員10名)・8名による約160点の菊の花々が展示され、会場を華やかにし、来場者を和ませていた。
表彰式では、受賞者と小樽教育委員会・山村幹雄教育部長らが出席し、受賞者に賞状と盾が贈られた。
山村教育部長は、「昨年より、産業会館から同館へ会場を移し、昨年は、697名という多くの方にご覧いただき、菊花展を盛大に開催できた。今年は、厳しい暑さがあり、菊作りにも大変苦労されたと思う。熱意と弛まぬ努力に精進され、敬意を表する。今後、賞を励みに、さらに愛情を注ぎ、菊花を育ててもらいたい」と挨拶した。
本間会長は、「今年は、菊が思うように育たないままで、搬出するまで躍起になったと思う。火を焚き、水分を与え保ってきた。中心にヘソが出て、終わってしまった花を持ってきた例もある。8割程度の出来だった。例年に無い暑さで葉が焼けてしまい、直射日光を避けること、葉に水を与えることを施されると良かった。若干、怠ったのではないかと思われる。残暑が長すぎ、真夏日が続き、9月中旬に寒くならなければ咲かないため、7日〜10日遅れている。繊細な生き物と言える。気配り、愛情が必要。反省点を踏まえ研鑽してもらいたい」と講評した。
また、明るいニュースとして、審査員から、「大平曻さんの作品「琴似の誉」は、全国レベル。全国大会に出展を」と、太鼓判を押されたと報告した。
市長賞・教育長賞・文団協賞・朝日新聞社賞を受賞した大平さんは、「飼料と水やり、木の表面、鉢の土に気を配った。菊を育てる上で、水やり3年と言われる。”菊花を育てることが好きなこと”が一番で、大きな花が咲くほど嬉しい。植物へも言葉かけをして育てている。会場のひな壇には6鉢しか載らず、ここに載ると嬉しい」と、受賞の喜びを語った。
受章者は下記の通り。