東日本高速道路(NEXCO東日本)北海道支社小樽工事事務所が進める北海道横断自動車道小樽ー余市間の新設工事が、市内各所で本格化している。
同道路工事は、小樽ー余市間23.4㎞間を結ぶ、7カ所のトンネル、12カ所の橋梁の新設工事。小樽ジャンクション(仮称)を、朝里インターから約2㎞札幌寄りの地点に設置する。そこから山側をトンネルで通過し、14.3㎞地点の塩谷に小樽西インター(仮称)を設ける。さらに9.1㎞先に余市インターを設ける。事業完了は2018年度の予定で、工事費約1,060億円を投入する大型道路工事。
小樽ジャンクションから小樽西インター間は、毛無山、天狗山などを通過するトンネル、小樽西インターから余市インターの間は、橋梁からなっており、1㎞当たりの整備費は約45億円という。
2012年度から本格的工事が始まり、市内朝里・塩谷地区でも工事が加速している。朝里川温泉地区では、道道定山渓線を跨ぐ工事用道路の設置工事が進められていたが、10月末には完成した。
この朝里川温泉地区にできた工事用道路は、毛無山、天狗山などを通過するトンネル工事に伴う土砂や資材の運搬用道路。これにより延長3㎞程度となる天狗山トンネルと第2天神トンネルが着工される。
小樽~余市・道横断自動車道の完成は、2018年度の予定で、市内ではこれから6年間かけて、毛無山・天狗山の山麓を貫通する大型道路工事が加速することになる。
しかし、この道路が完成すれば、これまで小樽の市街を必ず通過していた車両が、小樽の街を素通りして、積丹・ニセコに向かってしまうのではないかと危惧する商業者も多い。
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