小樽市の中松義治市長(66)は、10月22日に精密検査のために、市立小樽病院に入院したが、この検査入院を巡り、様々な憶測が飛び交っている。
関係者によると、中松市長は、10月3日まで開かれていた市議会の決算特別委員会の終了後の10月5日に人間ドックを受診したが、その結果、内臓の一部に異常を示す高い数値が示されたことから、今回、念のために精密検査を受けることにし、退院予定は、26日(金)という。
この検査入院のため、10月29日に開くことになっていた市長定例記者会見が急きょ中止となり、さらに、11月1日〜4日の日程で、予定していた台湾訪問も急きょキャンセルとなった。
憶測を呼んでいるのは、検査入院ならその結果が判明してから、今後の日程を調整するのが普通なのに、記者会見や訪台の中止が、何故、検査結果よりも先にキャンセルされたのかに、関心が集まっている。
中松市長は、統一地方選挙の結果、平成23年4月30日に就任したが、就任当初より、市長の後援会が起こした市役所内でのパーティー券の売買で、現職総務部長らが逮捕された事件に翻弄された。その後も、副市長人事の見送り、新病院の入札中止、職員の不祥事の続発などで、陳謝に次ぐ陳謝を繰り返していた。最近でも職員の未成年買春で、陳謝したばかりだ。
市の職員は、「就任以来、心休まる日は無かったのではないか。それで心労が大分溜まっていたのではないか。いずれにせよ、検査で良い結果が出て、一日も早く公務に復帰してもらいたい」と話していた。
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