小樽市文化祭「山草展」が、10月19日(金)から21日(日)の3日間、小樽市立美術館(色内1)1階研修室で開かれている。
運営している小樽山草会(遠藤敬廣会長)のメンバー15名の丹精込めた植木や寄せ植え115点の作品が並んでいる。コケや紅葉した葉や、自然溢れる木や花を寄せ植え、来館者を楽しませている。
同会は、山草栽培の愛好家が集まり、現在23名が会員。年10回例会を行い、花や木についての勉強会を開いたり、旧手宮線ひまわり公園前の花壇の管理を行い、高山植物などを咲かせた寄せ植えやミニ庭園が市民に親しまれ、観光客にも大変喜ばれている。年1回「えぞやまはな」という会報誌を発行し、春の展示会と秋の文化祭の出展に向け、日々活動している。
今年の開催は昨年より1週間遅く、出展を予定していた花が終わってしまったり、また、予定していなかった葉が色づいたりと、昨年と花の種類が多少変わってきている。昨年の102点の出展数を13点上回っている。ナンテンやハゼの葉が色良く紅葉し、まさに見頃となっているものもある。イワシャジンは、同じ花でも育てる人によって、花が満開だったり、これから見頃だったりとそれぞれに違うところも面白いという。
遠藤会長は「開催時期が1週間遅くなったが、それなりにみんな出展してくれた。今日の出展の寄せ植えは、昨年秋からそのままに寝かせ、あきらめていた作品だが、何も手を加えていない分、自然さが出て良かったと思い出展した。いかにして、紅葉を遅らせるか、日に当てないようにするかと頭を悩ましている。この文化祭に合わせ、花を咲かせるように、みんな努力している。今年の暑さで、1日に1度の水やりを、回数を増やしたりで大変だった」と話していた。
9点出展した小笠原晴美さんは、「自然をイメージして、小さな空間に埋め込み楽しんでいる。こんなお庭があったらいいなと夢中になっている。盆栽のようにきちんとした手入れより、自然のままで作品作りをしている」と話した。