市役所から出火? 自衛消防訓練実施



 平成24年度小樽市役所自衛消防訓練が、10月26日(金)9:30より、小樽市役所(花園2・中松義冶市長)の本館と別館を繋ぐ駐車場周辺で行われ、庁舎内には火災報知機の音が流れ出た。
firetraining1026-2.jpg 秋の火災予防週間に合わせて毎年行われる訓練で、「9:30頃、市役所別館食堂から出火し、別館各階へ延焼の恐れがあるとの想定」で実施された。自衛消防隊が、来庁者、職員の避難誘導を行い、消火、救護活動が迅速に行われた。本庁には約630人が勤務しており、このうち294人が参加し、続々と中庭に避難した。
 本格的な暖房が必要な時期となり、職員の防火意識の向上と、市役所自衛消防隊の消火・避難・誘導等の連携強化と迅速化を計ることが目的。
 消火栓による消火訓練では、自衛消防隊2名が、自らホースを手に放水訓練をした。救助袋による訓練では、本庁舎別館5階(約20m)から救助袋が下ろされ、職員は、指示に従い、次々と降下し脱出した。
firetraining1026-1.jpg 消火器を使用した消化訓練では、庁舎に設置したものと同じ消火器を使用。訓練用のため水が入っている。消防署員が、自分の近くにある消火器はどこにあるか確認をしておくようにと話し、薬剤(粉末)での放射時間は15秒ほどで、確実に火元に当てるようにと説明。ピンの栓を抜き、ホースを外し、レバーを握る。手前から掃くように近づいて行くように手本を見せた。職員は、順番に実施し、的をめがけて放射し、訓練の全てが無事終了した。
 迫俊哉総務部長は館内放送で「初期の対応を含め、おおむね良好であった。実際の火災ではどれだけ落ち着いてできるかが問題となり、いざという時に、多数の来庁者の安全の確保を優先し、迅速に的確に対処できるよう、日頃から務められるようお願いしたい」と講評を述べた。