小樽市朝里川温泉の高台にある「マリンヒルホテル小樽」が、9月30日(日)で営業停止し、閉館することが分かった。
同ホテルは、船員保険の保養施設として、石狩湾を望む朝里川温泉の高台に、平成元年(1989)にオープンし、24年間営業を続けてきた。周辺には、市の望洋台シャンツェやサッカー・ラグビー場があり、32部屋の宿泊施設や温泉入浴施設、パークゴルフ場・テニスコートを有するリゾートホテルとして、小樽市民にも長年にわたって親しまれてきた。
「マリンヒルホテル小樽」は、財団法人船員保険会(本部・東京都渋谷区)経営の4つの福祉センターのひとつとして機能してきたが、同会は、この4つの施設(マリンヒルホテル小樽・ヒルサイドホテル富士見・みのたにグリーンスポーツホテル・スパリゾートホテル久留米)を、「諸般の事情により、平成24年9月30日をもちまして、営業を停止することとなりました。突然の営業停止でご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げます」とする「重要なお知らせ」をHPにアップした。
同会の会計では、この4つの福祉センターのホテル事業が、年間1億円を超える赤字経営となっていることから、営業停止に追い込まれたと見られる。
「マリンヒルホテル小樽」のHPにも、同じ「重要なお知らせ」がアップされている。
同ホテルでは、「9月30日で営業を停止することになった。40人の従業員は、全員解雇となる。閉館後1ヵ月かけて、館内の設備・備品を整理処分して、建物は国の所有なので、まっさらの状態にして国に返す。近年のお客の利用率が減ってきていたことから、赤字経営となっていた。また、建物も25年の経過で、老朽化して金がかかる状態になっていた。従業員の再就職先は、まだ決まっていないものが多く心配だ」と話していた。
◎船員保険会センポスの宿
◎平成24年度事業計画
◎センポスの宿-マリンヒルホテル小樽