小樽市立色内小学校(稲穂5・安井能彦校長)では、8月9日(木)・10日(金)の2日間、夏休みのひとときを学校で友達と楽しく過ごすための居場所作りを、学校支援ボランティアの大学生のサポートで実施した。
10日(金)10:00から同校体育館に、1年生から6年生までの19人と安井校長や小林理恵PTA会長、学校ボランティアの中川めぐみ代表らが参加。サポート役に学校支援ボランティアの小樽商科大学や北海道大学、北海学園大学の大学生6人が集まった。色内小学校から学校支援ボランティアへ依頼しての企画で、同校では初めての試みとなった。
最初に、市教委が力を入れている「音読」の時間を作り、中川代表が、工藤直子氏の詩集から「おれはかまきり」「散歩」「心」などの詩のプリントを用意し、子ども達に配布。気に入った詩を練習し、みんなの前で全員が順番に詩の朗読を行った。元気に手を挙げ元気に読む子、恥ずかしそうな子、それぞれの個性がある朗読にみんな聞き入っていた。大学生6人も朗読し、中には英語で読んだ学生もいて、拍手が沸き起こった。
「苦手克服タイム」では、夏休みの宿題を中心に行い、終わった子ども達には、先生方から学年に沿ったプリントが用意され、問題に取り組んでいた。分らないところは、大学生が丁寧に教え、答え合わせも行なっていた。
小樽商大4年生の小林りささんは、「学校ボランティアに登録し、7月末にも稲穂小学校へ行った。中学校の教員を目指しているので、子ども達の勉強をみたり教える経験ができて良かった」と話した。
その後、同校3階家庭科室へ移動し、食育とクッキング指導が開かれた。味噌汁作りや保存食作りを通して、日本の伝統を見直したり、バランスが取れた食事やおやつの取り方を地域や各家庭で一緒に学び広めている、NPO法人日本食育協会上級食育指導士の合川有里氏が講師を務めた。
初めに、体の健康のためにどんなものを食べたらよいか「まごわやさしいこ」でバランス良く栄養を摂る話をし、「ま」は豆類、「ご」はごま、「わ」はわかめと必要性を説明した。また、朝食は、米を摂ることが良く、ご飯は、血統値がゆるやかに上がり、ゆるやかに下がり、脳が働くと説明した。
そこで、今日のクッキングは、ご飯をしっかり食べてもらおうと「ライスピザ」をみんなで作った。トマトソースも新鮮なトマトを使って手作りした。子ども達は楽しそうにトマトを潰したり、野菜を切っていた。
同校4年生の福田沙羅咲さんは、「勉強では自分の分からないところを、お兄さんに聞いた。調理実習は、題名のライスピザと聞いただけで美味しそうだと思った。参加して楽しかった」と話していた。
”ま”・・・豆や豆製品
”ご”・・・ゴマやクルミ、アーモンドなどのナッツ類
”わ”・・・ワカメ、ひじき、のり、昆布の海藻類
”や”・・・野菜
”さ”・・・魚、魚介類
”し”・・・しいたけなどのキノコ類
”い”・・・イモ類
”こ”・・・酵素の豊富な食べ物