高島漁港で恒例の花火大会 大勢の見物客で賑わう



 小樽の夏の花火の恒例行事「高島納涼花火大会」が、8月19日(日)20:00〜21:00、高島漁協から3,500発の花火が打ち上げられ、市民が短い夏の夜の花火を楽しんだ。この日は、気温がぐんぐん上昇。13:07には、最高気温31.4℃まで上がり、花火が始まる頃も26℃と夏らしい暑さとなった。昨年は雨が降り開催が危ぶまれたが、今年は天気の心配もなく行われた。
 高島納涼花火大会は1988年に始まり、今年で25回目を迎えた。7回目から高島地区ゆかりの故人や、新盆を迎える故人たちを偲び、また、子どもの誕生を祝い、大漁を祈願して毎年行われている。大勢の人が会場に足を運び、高島町内は大混雑になる。この日を待ち焦がれた町民や市民が、会場に集まり高島漁港は人で埋まった。
 夕方から夜にかけて、ステージイベントや露店などで賑わっていた漁港も、花火のBGMが流れ出ると静まり、真っ暗闇の会場に花火が勢い良く咲き誇った。集まった観客から大きな歓声が広がった。
 漁港中央にある弁天島上空に、花火が次々と打ち上げられ、漁港に投げ入れられる水中花火は、海面に色とりどりの扇形を作り、暗闇の海上にその姿を映した。弁天島から左右に約200mのナイヤガラ花火は、道内一の長さと言われ、光の滝が流れ出し水面に反射し、緑、赤と色を変え、見物客を楽しませた。
 小樽の夏の最後を飾る高島漁港大漁祈願大花火は、音と共に色とりどりの花火が上がり、迫力があり見応えがある。連発する大きな花火が頭上で輝き、静かに消え、会場からは歓声と拍手が沸き起こった。
 花火が終わると会場から帰る人の波が小路から溢れ出し、高島地区一帯に渋滞を巻き起こしていた。