今年も盆踊りの季節となり、市内各所で提灯が飾られたやぐらをよく目にするようになった。
高島公園(高島3・高島稲荷神社隣)では、8月17日(金)・18日(土)・20日(月)の3日間、高島越後盆踊り保存会(長谷川洪徳会長)の恒例行事「高島越後盆踊り」が開かれている。
会場には、大漁旗がはためき、同保存会の会員が、花編笠を被り千鳥の絵があしらわれた浴衣姿に手甲をつけた踊り手たちが、優雅に舞っていた。
高島越後盆踊りは、2001年に市指定無形民俗文化財に指定されている。漁場の開発とにしん漁の進展に伴い、新潟県北蒲原郡の各村から高島地区へ多くの移住者がやってきたことによって盛んになった。
踊りと囃子は2つの形態があり、これらを交互に連続して行なうのが特徴。歌は労働歌を中心に約190もの歌詞がある。江戸末期から続き400年以上の歴史がある。保存会は1979(昭和54)年に発足し、今年で33年目を迎えた。
踊り手たちは、3日間、高島公園に集まり、やぐらから聞こえる生演奏の笛と太鼓、囃子に合わせ、優雅に踊り続ける。
2日目の18日(土)は19:30から踊りが開始された。集まった市民や子どもたちも、途中から見よう見まねで踊りの輪に入り、踊りの輪が段々と大きく二重になり、70人以上が高島越盆踊りで、短い夏の夜を楽しんでいた。
同保存会会員の女性は「地元に生まれ、越後踊りを踊って40年くらい経つ。1年に一度なので楽しみにしている」と話していた。