小樽市議会第2回定例会は、6月21日(木)13:00から、市役所(花園2)別館第2委員会室で、予算特別委員会の審議に入った。小樽市議会は、本会議も委員会もすべて午後からの開会となっている。
同特別委では、各委員が、放射能検査機器や、堺町観光バス駐車場、使用料・手数料の見直し、薬科大学移転の影響と対策、組合事務所などについて質問した。
川畑正美委員(共産)は、放射能検査機器に関連して「現在、港湾室前で測定しているが、市民から要望のあった場所でも測定して欲しい」と質問。
市は「市民の要望について、所管と相談して対応を検討したい」と答弁。
また「学校給食での食材検査はどこで行われていたか」と質問。
市は「学校給食用食材については、この6月より、肉・野菜類は札幌にある民間の検査センターに委託している。6月には、にんじん・さつまいも・長ねぎの3品目で実施し、いずれも放射線セシウムは検出されていない。なるべく道産品を使用しているが、今の時期は、にんじん・たまねぎが不足するため関東産を使用している。保健所へ検査機器を導入し、民間への委託は検査機器導入までとなる」と答弁。
上野智真委員(自民)は、堺町観光バス駐車場について「賃貸契約の期限が迫っているが、11月末時点で対応出来ない場合は」と質問。
市は「市としては賃借の希望をしているが、認められなかった場合、あり方について判断したい」と答弁。
酒井隆行委員(自民)は、新学校給食共同調理場のメニューについて質問。
市は「スチームコンベクションオーブンを導入し、大量の焼き物、蒸し物ができるようになる。チキン照り焼きやグラタンなどができ、味が向上する。一度に大量の数を確保するために小樽の魚の活用にも努めたい」と答弁。
濱本進委員(自民)は、奥沢水源地について「小樽にとって大事な地域遺産であり、残念な姿となっているが、再稼動に関してどんな課題があるか」と質問。
市は「大正3年にできた緩速ろ過方式で、ゆっくりと砂を通して微生物の力を借りて水を綺麗にする。濁水の処理の検討が必要となる」と答弁した。
秋本智憲委員(公明)は、使用料・手数料の見直しについて「今後の改訂の考え方は」と質問。
市は「17年度以降4年ごとに見直しているが、平成25年度の改訂については、人口10万人以上の平均を考慮し、中学生以下無料・75歳以上半額の考え方は変更せず、冷暖房は利用料で賄う考え方は変えない方向で検討する」と答えた。
林下孤芳委員(民主市民)は、薬科大学移転の影響と対策について「中央バスの札幌ー桂岡線が3月31日で廃止となるが」と質問。
市は「バス路線の廃止は、薬科大学の移転とは関係なく、1日の利用者が少なく赤字路線だということと聞いている。7月1日に、地元住民との説明会があり、地元からどういう意見があるか確認し、どういう対応をするか検討したい」と答えた。
安斎哲也委員(一新)は、組合事務所について「大阪市長の組合事務所の発言で波紋が広がっている。小樽市はどのように対応するか」と質問。
市は「組合事務所は、82㎡で徴収料を換算すると年44万円になるが、無償提供している。OBに確認したが、50年以上前から現在の状況。道内の10万人程度の市で使用料を徴収しているのは3市。組合事務所は労働法でも保証されている」と答弁した。
予算特別委員会は、22日(金)・25日(月)の2日間、いずれも13:00から開かれる。