小樽友の会(古崎真知子総リーダー)では、創立80周年記念フェア「今 家庭からシンプルライフ」を、6月7日(木)~9日(土)の10:00から16:00まで、小樽友の家(緑2)で開催している。初日の7日には130人が訪れた。
今まで以上に、毎日の生活がシンプルなものでありたいと、衣・食・住・環境など、今できることを一緒に考えようと開かれ、身近にできる生活の知恵を学んだ。
2階の展示コーナーは、節電・節水方法を紹介している。冷蔵庫の使い方を見直し、冷蔵庫を開ける時間を短時間に工夫し、節電に繋げている。節水コーナーでは、水道の蛇口をいっぱいに開けると、10秒で1,300mlの水が流れ、鉛筆1本の太さにして水を流すと10秒で400mlであると、実際の水量がどれだけかを紹介。食器を洗う時は、鉛筆の太さで水を流して洗うことを勧め、汚れた食器は、布やくだものの皮で汚れを落としてから洗うと節水に繋がると紹介している。
環境に優しい粉石けんや重曹を使い、頑固な汚れの落とし方や安全性を紹介し、また、1日に食べる量やバランスの良い夕食の献立を実際に展示している。
友の会独自の登録商品である「鍋帽子」も展示している。鍋を火にかける時間が少なく、省エネに繋がる鍋帽子を使用した料理のミニ講習も用意された。被災地へは、仮設住宅での収納方法や料理を教えたり、必要な物を聞き、支援物資として送るなどの奉仕活動や、被災地への献金を行っていることを紹介している。
ミニ講習は、11講座を用意し、講師は友の会会員が務めている。
この日は、「大豆・ひじきの常備菜」のミニ講座が開かれ、30名が参加した。ひじきの三杯酢は、分量の5倍の水で戻して茹でたひじきに、酢・醤油・砂糖等の調味料で味付けしたもの。これを使って、和え物やおひたし、豆腐にかけたり、好みの野菜と和えたりと応用の効く一品。乾燥した大豆は、沸騰後1分間煮て、温めておいたポットに煮汁ごと入れ、一晩置くと柔らかくなる。だいたい2.5倍の大きさになる。大根おろし、しらすと和えたり、スープや醤油をかけてもおいしい。
講座の参加者は「さっそく作ってみようと思う。ひじきは煮て食べていたので、和え物も良く、勉強になった。レシピも参考になる。素晴らしい女性達の集まりだと思う」と感想を話した。
「ワイシャツの糊付けとアイロン」では、11名が参加。アイロンかけのコツを学んだ。糊付けは、衣類の毛羽立ちを避け、汚れを付けにくくする。アイロンをかける前に、良く霧拭きし、左袖、襟裏、右袖、襟表、肩ヨークと袖回り、後身ごろ、右前身ごろ、左前身ごろと順序良くかけていくことがポイントと説明。
古崎代表は「会場へ来て興味を持ち、感じ見てもらいたい。展示よりも講座の実習の方に多くの方が興味を持ったようだ。生活をシンプルにして、余分な分を社会支援している。団体に所属し、大きな力となり喜びとなる」と話した。
8日・9日は、「鍋帽子で簡単ロールキャベツ」、「がんこな汚れも重そうでスッキリ」などのミニ講習や、9日のみ小学生を対象に米とぎ、ナプキン洗い、くつ下洗いを体験できるコーナーを予定している。