祝津マリンランドオープン! おたる水族館特別展始まる

 おたる水族館に併設している遊園地「祝津マリンランド」(祝津3)が、4月21日(土)からオープンした。今年は雪解けが遅く、今日のオープンに向け、除雪作業を急ぎ、間に合わせた。
 「祝津マリンランド」は昭和57年7月に開園、今年で30年目を迎える。ゴーカート、観覧車、バイキング、メリーゴーランドなど遊園地の定番10基の遊具を、1回200〜300円で、小さな子どもから大人まで楽しむことができる。1,000円で1,100円分使えるお得なチケットもある。遊具全体での年間利用回数は13〜14万回。
 平成13年に開始したミニSLのくじら列車は、園内の線路200mのコースを走行し、周りの景色を楽しむことができ人気が高い。観覧車は全高37m、直径34m、ゴンドラ16基、1周7分半の祝津の大パノラマを体験できる。
 同館飼育部の古賀崇さんは、「小樽ではこのような遊園地がないので、水族館へ来たついでに、この景色の中で楽しんでもらいたい」と話した。
 ゴーカートと観覧車を楽しんだ札幌からの家族連れは、「やっと春になった空気を感じた。観覧車からの景色が良かった」と休日を楽しんでいた。


 同時におたる水族館の特別展「かっぱのくわっぱと、わくわく体験まつり」が始まった。
 キャラクターのくわっぱの出迎えで始まり、館内1階の海のパノラマ回遊水槽前のフロアー全体を使った希少種の現状を学ぶ体験型特別展を、多くの来館者が楽しんでいた。
 希少種や外来種を展示し、魚達の食べ物をめぐる争いや、外来種による食害、ペットの飼育のマナーなどを、楽しく学べるように思考を凝らしている。
 琵琶湖の主「ビワコオオナマズ」を展示。体長100cm、日本固有種で、琵琶湖とその周辺のみに生息、日本産ではもっとも大きく成長する種類で珍しい。日中は物陰に棲み、夜行性。口ひげが感覚器官となる。大きな体で水槽一面に横たわる姿を観察することができる。
 食用として輸入され、日本ザリガニのすみかを侵しているアメリカザリガニだが、生きるためには必要な行動であり、生き物の素晴らしさを、水槽に入った体長4〜6cmのザリガニを釣ったり触ったりして知ってもらうコーナーがある。
 札幌から家族連れで来た本間さんは、「水族館へは2回目で、3歳の男の子が、夢中になり良い経験をさせてもっらた。魚に興味があり、ザリガニ釣りを楽しんだ。このあと、ショーを見たり、館内を楽しみたい」と話していた。