社会福祉法人小樽相愛会・相愛保育所(中町悌四朗所長・長橋1)の第70回修了式が、3月18日(日)9:30より、同所遊戯室で11名の修了児、4歳児16名と保護者や関係者80名が参加し行われた。
11名の緊張した修了児には、ひとりずつ中町所長から同所で過ごした期日が記載された保育証書が手渡された。大きな証書を抱え「将来の夢」や「小学校へ行ったら何を頑張りたいか」を、大きな声で発表した。
中町所長は「小学校へ行っても保育所の先生は、みんなのこれからの成長を楽しみにしいているので、時々元気な顔を見せて欲しい。『三つ子の魂百まで』と人間の一生は、幼児期をどのように過ごしたかで決まると言われている。就学前の準備として基本的な生活習慣や集団生活のルールや生活の力を身につけることを教えている。保育所での生活を通して、物事に集中する力、最後まで諦めないでやり抜く力、継続する力をつけていくことを学んだと思う。しっかりと地に足をつけてたくましく成長されるよう心から祈っている」と祝辞を述べた。
佐藤幸子理事長は「保育所で経験したことや多くの先生方に教わった、大切なことを思い出しながら頑張ってください。保護者の皆さんへ、時に困ったり、悩んだりすることがあった時は、子どもと一緒になって考えて子どもを見守ってください。これからも親子一緒になって歩んでいくよう心からお願いしたい」と話した。
修了児保護者代表の戸澤麻容子さんは「1日1日を大事に保育所で過ごし、沢山の愛情を受け感謝している。半袖、半ズボンで自然に触れた遊びを中心に、いつの間にか花や虫の名前が詳しくなっていた。絵本の読み聞かせから表現力が豊かになった。ひとりひとりの個性を大事にしてもらい、多くの先生方にお世話になった。それぞれに個性があり、個人差があることを、子どもたちも理解できたと思う。4人姉妹が相愛でお世話になった。今日の日は懐かしくもあり、寂しく思う」と涙ながらに読み上げた。
2部として、修了児が日々練習に取り組んでいる縄跳び、鉄棒、跳び箱、大縄跳び、手話の発表会が行われた。
一生懸命に縄跳びや鉄棒を元気に披露した。手話を使い、1人ずつ自己紹介と楽しかった思い出と、給食で好きなメニューを話した。11人全員で「きみとぼくのラララ」を手話を交えて歌い、会場から大きな拍手が沸き起こった。
お母さんの似顔絵とメッセージを書いたプレートを、お母さんに子どもたちから、感謝の言葉「いつもありがとう」や「ごはんを作ってくれてありがとう」、「大好きだよお母さん」を添えて渡された。お母さんは、我が子の成長に感動した様子だった。最後に、みんなでアーチを作り、子どもたちとお母さんを見送り終了した。
社会福祉法人小樽相愛会・相愛保育所は、昭和17年に開設し、相愛寮の名で、自分を愛し他人を思いやる相愛の理想を心がけ、授産施設と託児所を併設し始めた。今年で70年目を迎え、これまで1,000人を超える子どもたちが巣立っていった。