雪降る中 小樽で皆既月食観測


111210lunareclipse.jpg
 12月10日(土)、雪が降ったり止んだりの悪条件だったが、皆既月食の撮影で、小樽総合博物館科学ボランティアをしている西村裕司さんが、自宅(花園3)にて撮影に成功し、本社にメールしてくれた。
 西村さんは、「望遠鏡も雪まみれになりながら大変でしたが、途中雲間から皆既中の赤い月が姿を現し、なんとか撮影することが出来ました」と言う。
 月食とは、太陽と地球と月が一直線に並び、満月の状態の月が地球の影に完全に覆われる現象。
 今年は、6月16日にも月食があったが、早朝に、月没月食といって月食の状態で月が沈むこととなり、札幌での食の最大時は0.086と、わずかに欠けた月が見えるだけとなった。
 今回の月食は、全国で月の欠け始めから終わりまで見られるという事で11年ぶりとなり、各方面から注目されていた。
 そこで問題になるのが、この季節の空模様。昼間は雪にならず、夕方から強く雪が降り始めた。雲の切れ間から満月が見えたり隠れたりしていた。月食が始まる頃にも雪が降り、辛うじて欠けてゆく月を確認できた。
半影食の始めは、10日 20:31
部分食の始めは、 〃 21:45
皆既食の始めは、 〃 23:05
   最大食は、 〃 23:31 (食分1.110)
皆既食終わりは、 〃 23:58
部分食終わりは、11日 01:18
半影食終わりは、 〃 02:31
 国立天文台では、国内での観測できる次回の月食は、平成26年10月8日で、3年後となるとしている。
■撮影データ■
撮影者:西村 裕司
カメラ:OLYMPUS E520
レンズ:Kenko SE120望遠鏡直焦点撮影 (fl=600mm,F5)
露出:2秒
撮影時刻:2011/12/10 23:33:35
撮影場所:小樽市花園3丁目