小樽市障害者自立更生者・更生援護功労者表彰式が、12月9日(金)11:00から、小樽市役所(花園2)本館2階市長室で、中松小樽市長から4名に表彰状が手渡された。
同市では、身体障害者又は知的障害者であって、自立更生され、他の障害者の模範となる人を「障害者自立更生者」とし、永年に渡り、身体障害者又は知的障害者の更生援に尽力され、その功績が特に顕著である人を「障害者更生援護功労者」として、表彰している。
身体障害者自立更生者・佐孝ミサ子さん(76)は、小樽ろうあ協会の発展に尽力し、同協会内にゲートボールチーム「ろうろうクラブ」を作り、マネージャーとなり、全国大会出場を果たした。週1回通うデイサービスの職員や通所者に手話を教え、高齢ろうあ者の規範となる活動を続けている。佐孝さんは、「自分が頂けるとは思っていなかったので嬉しい。夫が7年前に亡くなり、ひとりで生活しているが、みんながいてくれるので寂しくない、ひとりでも大丈夫。これからも頑張っていきたい」と話す。
知的障害者自立更生者・宮腰貴嗣さん(42)は、昭和63年に㈱兼正阿部製麺に入社し、欠勤することなく20年を超えて従事し、礼儀正しく勤勉、技術と専門性を備えた不可欠の存在となる。宮腰さんは、「まさかもらえると思っていなかったので、嬉しかった」と述べた。阿部製麺役員の女性は、「みんなにとっても励みになる。ずっと一生懸命に仕事をしている。仕事内容は、うどんの釜を洗浄したり、うどんを並べたり、包装している」と話した。
身体障害更生援護功労者・牧野鈴江さん(61)は、平成6年に小樽肢体障害者福祉協会に入会。平成11年には、理事に就任。長期にわたり、身体障害者相談員として、小樽市在住の身体障害者の身近な相談員として役割を果たしている。牧野さんは、「みなさんのお陰で会長の推薦があったから頂けた。感謝している。役員を12年活動を続けている。仲間がいて楽しい。ほっとする。続ける事ができて良かった」と嬉しそうに話した。
知的障害者更生援護功労者・鈴木貞蔵さん(77)は、昭和59年に小樽手をつなぐ育成会の活動に参加し、平成16年より副会長に就任し、同会の発展のために大きく貢献した。会員から厚い信頼を得ている。鈴木さんは、「現在90名の会員で、高齢化に伴い減ってきている。あたりまえだと思い、改まった事はしていない。みなさんに協力してもらい、代表として頂いたと思っている」と謙虚に感想を述べた。