国税庁・国税局・税務署では、毎年11月11日(金)から11月17日(木)を、「税を考える週間」と定め、税の意義や役割などについて考え、国の基本となる税に対する理解を深めるために実施している。
「税を考える週間」は、昭和49年に「税を知る習慣」としてスタートした。少子高齢化や国際化・高度情報化が進展し、大震災が発生するなど、税を取り巻く環境も変化している。こうした中で、税を知るだけでなく、税の必要性や仕組みを考え、税に対する理解を深めてもらう週間を目指し、平成16年より「税を考える週間」に改称している。
この「税を考える週間」の行事として、長崎屋小樽店(稲穂2-20-1)1階公共プラザ広場で、9:00から22:00まで、「小・中学生の税の書道・作文・ポスター・絵葉書展」が行われている。 小中学生の税に関する考えや気持ちを表している力作揃いの作品展となり、買物客は、足を止めて見入っていた。
絵はがき展の主催は小樽法人会。応募総数111枚すべてを展示している。小樽税務署長賞の小樽市立潮見台小学校・保川朋佳さんは、”みんなを笑顔に税金パワー”と文字を入れた絵を書き、明るいイメージに仕上げている。”税金はみんなのためにあるんです”と書かれたものや、小学校低学年では、税金が使われたいるもの”学校”・”教科書”・”跳び箱”などがハガキに書かれている。
書道展の主催は小樽地方納税貯蓄組合連合会。応募総数41をすべて展示し、金賞を受賞した中学校3年生・松浦真緒さんは、”租税法律主義”と書き、”税”・”税金”・”青色申告”など税に関する文字が並ぶ。
今年25回目の中学生の税をテーマとしてのポスター展の主催は小樽道税事務所。 昨年の10月1日から今年の1月21日までを応募期間とし、応募総数162作品の中48作品を展示している。北海道後志総合振興局長賞・優秀賞は、余市東中1年・若林輝君。”道税は 未来を示す 道標”の文字とクラーク博士を書き、インパクトがある。
作文展の主催は小樽地方納税貯蓄組合連合会。46作品の応募があり、優秀作の6作品を展示している。小樽税務署長賞は、朝里中学3年生・小川怜花さんが受賞。「教科書の注目されない文章」と題して書かれたものである。教科書は、『国民の税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう』と書かれ、「小学生の頃、教科書を破いた生徒への先生の言葉が印象に残り、教科書を大切に使わなければいけないと思った」と、体験談をもとにしている。
同時に、「固定資産税・都市計画税」のしくみを知ろうとパネル展や、「税ってなんだ」「年末調整」「暮らしの税情報」などのパンフレットも設置。
また、税理士会小樽支部により「税の無料相談」11月14日(月)・15日(火)(10:00~12:00・13:00~17:00)に行われ、財産を相続した時の税、土地や建物を売却した時の税など、身近な暮らしの中の税金の疑問について、税理士が答えてくれる。初日は、11名ほどが相談に訪れ、「相続税」や「不動産売却時の税」について相談をしていた。
11月15日(火)14:00から、ニュー三幸(稲穂1-3-6)で納税表彰式。
「小樽税務署長表彰」社団法人小樽法人会副会長・佐藤慶一さん・谷口美津江さん。
「国税庁長官納税表彰受彰者」小樽地方納税貯蓄組合連合会会長新倉吉晴さん。
11月16日(水)13:30からはニュー三幸を会場に、小樽税務署長・後藤善行氏による特別講演「北から南から 沖縄・ロンドンそして小樽、税の仕事から学んだこと」を予定している。主催:小樽法人会。