グループ'96作品展 78点の作品並ぶ


group96.jpg
 「第16回グループ’96絵画・作品展」が、11月13日(日)までの10:00から17:00、市立小樽美術館(色内1-9-5)1階にて開かれている。会員11名の作品・78点が展示されている。
 グループ’96は、現在会員12名。23歳から83歳までの世代を超えたメンバーが、形式にとらわれずに、思い思いの自由な作品作りに励んでいる。毎年5日間開催され、昨年の来場者は705名、過去の平均は677名と多くの人が鑑賞している。
 本間城作代表は「1996年に発足したので、この名前がついた。他の会には所属していない会員が集まり、発表する場としてこの作品展を開いている。会は、上下関係をなくし、公平ということをモットーに、作品展の展示場所もあみだクジで決めている。その自由で公平な形が作品展に現れていて、来場者は”楽しい”と言ってくれている」と話す。
 多才な会員が多く、絵画、木工品、粘土細工、ガラス絵の作品が並ぶ。
 大畠譲さんは「10代から油絵を書き、3年前からガラス絵を始めた。ガラスの裏面に絵を反対に書き、特殊な絵の具で色彩していく。ガラスの透明感を活かしている。一枚一枚違うものが出来上がる。透明な所と不透明な所を考え、絵の具を組み合わせている。ステンドグラスのようだ」と話す。同時に「飯仕度の詩(ママゴトのウタ)」という詩も展示している。
 寺嶋馥さんは、1枚の板から、すべて手作りで帆船模型を作り出展。造船所へ勤めていた経験を活かし、図面を見て製作している。外国船ハーフムーン3隻と、北前船を出展している。
 会の若手大佐賀智子さんは、入会して6年目。水彩画6点と粘土細工を出展。若い来場者が、足を止めて見入っていた。
 本間代表は「みなさん、年々とレベルが上がってきている。3〜4年経つと見違える。いろいろな物に挑戦したり、作品展を意識した作品作りに励んでいる」と話ていた。