第11回「2012年おたるカレンダー」表彰式


otarucalendar.jpg
 第11回「2012年おたるカレンダー」表彰式が、11月3日(木・祝)17:30より、ホテルノルド2階大ホールで開かれた。主催は小樽市民会議。
 本郷政利審査委員長と小樽市民会議の会員の厳正なる審査の結果、9月22日に採用を決定した。応募総数87点のうち6点を採用。本年は、小樽商科大学100周年を迎えたこともあり、表紙に中村善策氏の絵を掲載。
 小樽市民会議・山本憲治会長は「観光客減少などいろいろと問題があるが、元気な小樽を取り戻そうと、今年もおたるカレンダーの製作を行った。小樽商科大学100周年を迎え、街づくりの一環として行っているので、お祝いをしたく、今回は表紙に商大の絵を取り入れた形にした。全国の方にカレンダーを見てもらい、小樽を思い出し沢山の方に小樽に来てもらいたい」と挨拶。
 本郷審査委員長による講評は「難関を突破し、ハードルを乗り越えて入賞し、自信を持ってもらいたい。小樽市内のものや季節に合わせた作品を応募してもらった。過去にカレンダー化されたものは避け、小樽の魅力を発信できるよう選んだ。6点の中に3点人物が入り、風景に人間がどう関わっているか、楽しんでいるかを加えて審査した。初めて同一作者2点を採用した」と述べた。
 それぞれの作品の講評
 1月・2月『飛翔』嵯峨秋雄さん
 「冬の塩谷海岸で写したもの。海水浴スポットでもあり、カモメが青空を謳歌するように隅から隅まで点在し、青い波を区切るように白い雲が繋がり、カモメと自然のハーモニー。安定した画面の構成である」
 3月・4月『天上寺 桜満開』川内恒子さん
 「桜が上から下がり、境内にも桜が春爛漫。重厚な門が額縁効果となり、桜を際立たせて上手く使っている」
 5月・6月『ツブ焼き』成沢克朗さん
 「祝津でのツブ油焼きの様子をワイドレンズで低い位置で取っている。ツブ、ホタテを強調し、新鮮な海産物であり、これらを求めてやってくる人のために、準備の大わらわな人物が入り良い」
 7月・8月『風鈴のトンネル(ガラス市)』宮尾一美さん
 「ガラス市が定着しつつあり、浴衣姿の親子が自然に入っている。親子に焦点が合い、母と子が際立って見え、夏祭りが伝わり、清涼感が感じられる」
 9月・10月『街角』高橋敏明さん
 「小樽は歴史的建造物が多く、赤い帽子で整列して歩いて和やか。遺産と触れ合うことができ、これは、小樽の特権である事を人々に伝えたい」
 11月・12月『愛のメッセージツリー(運河プラザ内)』宮尾一美さん
 「ライトアップで建物を見せている。小樽ロングクリスマスのもので、小樽のロマンチックな演出が感じられる。ツリーと赤い絨毯の画面構成が安定し、画面を無駄にしていない」
 受賞者代表・宮尾一美さんは、「小樽が大好きで、海・山・街があり、春は花が咲き、夏はお祭り、秋はツタが綺麗、冬は雪に覆われる。沢山の動物がいて、よい街である。一瞬をカメラに収めることができると嬉しい。それをカレンダーにしていただき、市民の方々に見ていただけて嬉しい事です」と話した。
 1月・2月のカレンダーに採用された嵯峨秋雄さんは、「それぞれの季節に合うように6枚出点した。1月・2月は自信がなく、他の写真の方が自信があった。『飛翔』は、塩谷海岸で2年前の1月に撮影したもの。吹雪のあと海岸に沢山のカモメが集まっていた。その群れが一斉に飛び立ったところを写した。選ばれて嬉しい。感無量です」と感想を述べた。